2019年11月02日

豊潮丸 硫黄島周辺海域生物採集調査航海(2)航海日誌 2日目/足立

  • 期間:2019年11月1日(金)~2019年11月8日(金)
  • 場所:鹿児島県硫黄島周辺海域
  • 目的:ドレッジやプランクトンネット、潜水による生物の採集および海洋環境調査
  • 担当:足立・西川


海底温泉に生息する生物群調査
航海2日目です。
朝 9時から種子島東(水深>1000m)で観測をおこないました。
まずは、CTD付二スキンボトルで採水です。
水深が深いので、下ろすのもあげるのも時間がかかります。
1000m、700m、10mで採水しました。






続いてORIネット(大型のプランクトンネット)での採集をおこないました。
水深約 1000mを水平に 1時間曳くので、こちらも時間がかかります。
10時ごろ投入し、あがってきたのは12時20分ごろでした。
大型のものでは、以下のような種類が採れました。
ヨコエソ、ムネエソ、オニハダカ、シンカイエビ、ムラサキカムリクラゲ、クロカムリクラゲ、ヒカリボヤなど。







この後、種子島の西之表港に入港し、集魚灯採集をおこなう予定です。

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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