2020年01月10日

相模湾・伊豆小笠原海域調査航海(4)航海日誌4日目

  • 期間:2020年1月7日~1月11日
  • 場所:相模湾・伊豆小笠原海域
  • 目的:シンカイヒバリガイ類の共生細菌取込みに関する研究航海
  • 担当:杉村


本日航海4日目です。
天気は晴れていますが、海上のうねりは大きいです。
船の揺れの方は、きのうに比べればさほどたいした揺れではありません。
ついに小笠原海域の明神海丘の海上に到着です!
ついに来ましたね!

大きめのうねりはありますが、予定通りダイブ開始です。


水平線に合わせて撮ってみました。新青丸の傾き伝わりますか?


行ってらっしゃい! ハイパードルフィン

目標の調査地点は、水深約 1,200m付近の熱水噴出域です。
明神海丘の熱水噴出域では、アクティブに熱水が噴き出している場所とかつて熱水の噴き出ていた場所の両方が混在しています。
アクティブに熱水が噴出している場所のチムニーの表面は白いバクテリアのコロニーに覆われ、白い身体のユノハナガニが点在し、その裾辺りには、シチヨウシンカイヒバリガイがコロニーをつくっています。
そのため、少し離れた場所からでもハイパードルフィンの照明ですぐにわかるため、白いバクテリアのコロニーを頼りに調査地点を探します。
また、この熱水噴出域で印象的なのは海底の裂け目から熱水が噴出している場所が多々あり、その裂け目に沿ってまるで白い小川のようにバクテリアのコロニーが見えることです。

海底では、生物の観察やハイパードルフィンによる実験器具の設置や回収、生物の採集などをおこない、無事すべてのミッションを終了しました。

作業終了後、ハイパードルフィンは新青丸に揚収されました。
サンプルを回収し、私たちは実験用の生物のソーティング作業を始めました。
すると・・・ エンジン音とともに新青丸が走り出しました!!
今度はJAMSTECのある横須賀へ戻ります・・・。
・・・ということは、また黒潮を横断するということ・・・
しばらくすると、船が大きく揺れはじめました!!

ちょっと・・・
パソコンの画面を見ると・・・ うっ!
日誌を綴るのが難しくなってきました。
このままでは、再起不能になりそうのなので、まとまりませんがきょうはここまで。

すみません、ではまたあした!


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KS-20-1 新青丸/ハイパードルフィン 「シンカイヒバリガイ類の共生細菌取込みに関する研究航海」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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