2023年12月12日

鹿児島湾 生物調査(4)
熱水調査/足立

  • 期間:2023年12月12日
  • 場所:鹿児島湾
  • 目的:水中ドローン熱水調査
  • 担当:足立・八巻


今回、私たちは鹿児島で、3つの調査に参加します。
2つ目は、水中ドローンの開発会社 FullDepthさんに同行し、鹿児島湾の調査をおこないました。
前日 12月11日が悪天候だったため、翌日 12月12日に調査を見送りました。一瞬わずかに雨がぱらつくこともありましたが、おおむね良い海況でした。

鹿児島の釣り船 潤風丸さんに乗せていただき、調査をおこないました。

鹿児島大の南星丸に比べると小さいのでやはり揺れます。しかし小回りはききます。水中ドローンの潜航、船頭さんんが終始、船の位置を微調整してくださいました。

今回は、熱水が噴出している地点を探します。
そこにも ハオリムシが生息しているかどうか。もし見つけることができ、撮影できたら万々歳です。

この調査では、水中ドローンの操作は FullDepthさんがおこなうので、私たちは 観察との若干のお手伝いです。

海底からたぎりの泡が登って来ている場所をいくつか見ながら観察地点に船を進めます。
潮風丸さんでは、鹿児島湾を観察するサイエンススクールをおこなうことがあり、参加者に たぎり も見てもらうのだそうです。ただ子どもたちにはちょっと難しいようで、大人の方が目が釘付けになるそうです。

水中ドローンの目で海底を観察していくと、ぶくぶくと泡の立ち上る たぎりや、熱水が吹き出していると思われる、水がゆらゆらしている場所が確認できました。

ハオリムシは今回の観察では発見できませんでした。次の機会に また探したいと思います。

さて、実は、FullDepthさんは今回 ちょっと変わったことを計画されていました。
水中ドローンで、なにか面白いことをやってみよう、ということで、学生さんからアイディアを募集し、その中から選んだ「熱水でゆで卵を作れるか」を実験するというミッションです。
ちょっと笑っちゃうけど、確かに絵的にも面白いしわかりやすいし、、誰にでも興味を持ってもらえそうですね。
水中ドローンに生卵を持たせ、 熱水に当て、茹で時間は地上と同じ 10数分。

もういいかな? と引き上げました。

その結果は?!

FullDepthさんからの発表をお楽しみに!

楽しい調査に同行させてくださった FullDepthさん、細かい操船をしてくださり、コーヒータイムやお昼のお味噌汁を振る舞ってくださった潮風丸さん、そして、ゆでたまごを作ろうなんていう案を出してくださった学生さん、ありがとうございました。

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS