きのうはサンゴの産卵が見られず、意を決して、臨んだ 2日目。
あす帰らないといけないため、本日は何としても産卵してほしい、、、、!
日没後、祈るような気持ちで潜水開始です!
するときのうバンドルがみえたミダレノウサンゴに、きょうもバンドルがあります。きょうこそは産んでくれるか。さらに進んでいくと、バンドルがセットされているサンゴがいくつかあります!
そして、ついにその瞬間が!!
画像が不鮮明なのが残念ですが、ピンク色の丸いものがバンドルです!
バンドルの中には卵と精子が入っています。これが水面で弾け、受精します。
バンドルの採集道具を研究者の方にお借りして、ゴカクキクメイシ、ヒュウガパリカメノコキクメイシの 2種のバンドル、そして受精卵を得ることができました! あとは慎重に水族館まで運び、育成を試みます。
そして、こちらは受精して20時間後のゴカクキクメイシ。
もう泳ぎだしています!! このキクメイシたちが唯一水中を自由に泳ぐプラヌラ幼生の時期を経て、一生育つ着生場所を決めます。
この小さな卵から、あのサンゴの形まで成長すると考えると、サンゴの生き物としての神秘さを感じずにはいられません。
しかし、キクメイシ類の成長は遅く、みなさまにお見せするまでには少し時間がかかります。今後はトリーター日誌などでようすを配信していきます!
サンゴの仲間は毎日水族館で見ていますが、今回の調査を通して改めて、普段みている生き物の生き様に触れることができました。この感動をみなさまにお伝えするのが、私たちトリーターの役目です。
水槽内ではじっと動かないように見えるサンゴですが、ここまで成長している過程にも、思いを馳せてみてください。岩のように見えていたサンゴの生き様を感じられるかもしれません。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。