きょうから 調査が始まります。
今回も北里大学の調査に同行させていただきました。
現地でお世話になるのは、マレーシア科学大学の臨海実験所 CEMACS (Centre for Marine and Coastal Studies)の Simさん( 9月末に“えのすい”に来られました)他のみなさまです。
9時、ホテルからほど近い海岸から船で実験所に向かいました。
10時半ごろ所長さんにご挨拶をさせていただき、11時ごろに船に乗り込み、きょうは実験所周辺で調査をおこないました。
日本国内でも海外でも、日本人でも外国人でも、やることは普段江の島でやっていること。網を伸ばしてクラゲをすくう、それだけです。
違うのは、英語を使うことぐらい。クラゲを見つけたら船を止めてもらうために「 Stop! Stop! 」と、まず叫び、船のどちら側かで、「 Right! (または Left! )」と伝えます。
まず見つけたのは、インドネシアンシーネットル。
これは、生体も欲しいし、ポリプも採りたい!
白、黄色、縁が赤茶色のもの、野生のものは傘も口腕も、厚みがあります。
船が進み、インドネシアンシーネットルを見かけなくなったなと思ったら、ナンヨウタコクラゲが一気に現れ始めました。
大きい!! こちらは学生さんが研究用に必要なクラゲです。
バケツにどんどん入れていきます。
合間には、えのすいの「毎日クラゲ採集」のようなこともおこない、小さなクラゲも採集しました。
途中、トカゲ? が泳いでいるのを見たり、鷲などの鳥を見たり、ビーチに猿が歩いているのを見たりしながら、あっという間に3時間の乗船調査を終えました。
戻って来たら、キープしてプラヌラ採りをするために、実験所の水槽に収容しました。
お昼が 14時ごろ、ソーティングやプラヌラを観察して、16時半時ごろ所長さんたちとティーブレイク、18時ごろ実験室をざっと片付けて、船でホテルに戻り、20時集合で夜ご飯 という、楽しくハードな1日でした。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。