2025年07月17日

東南アジアクラゲ調査 (4)

  • 期間:2025年 7月13日~ 7月 24日
  • 場所:シンガポール~タイ
  • 目的:東南アジアクラゲ調査
  • 担当:足立


早朝の飛行機でシンガポールからタイに移動しました。
スケジュールの都合でシンガポールには一緒に行けなかった崎山館長と空港で合流しました。
10年来、お世話になっているブラパ大学のクワンさんが迎えに来てくださり、割りの良さそうなところを教えてもらって 円 → バーツ に換金した後、大学へ向かいました。

11時から会議室でブラパ大と えのすい とのMOU(「Memorandum of Understanding」の略。お互いの合意の方向性や基本的な条件を事前に確認し、「基本合意書」を取り交わすこと)の更新式がおこなわれました。 今回の崎山館長のメインイベントです。

お互いの施設を紹介し、今後期待されることなどをスピーチします。
儀式は無事に終わり、ブラパ大とえのすいとは、引き続き相互協力していく流れが整いました。
私はブラパ大へは 5年以上ぶりになりますが、以前一緒に調査に行った方々が、それぞれ上のポストに昇格され、懐かしい顔ぶれが笑顔いっぱいで 「Long time no see~!」 と声をかけてくださいました。 このようなつながりはこれからも大事にしていきたいと思います。

会食の後は、リニューアルした大学附属の水族館とブラパ大に敷地内に新しくオープンした公営の水族館を見学させていただきました。
大学附属の水族館には、以前のリニューアル時にいくつかアドバイスさせていただいてできた、ミニクラゲファンタジーホールがありまこす。 写真を一瞬見せられたら、えのすいかと思ってしまうほどよく似ていて、面白いです。

しかし展示している 10種ほどのクラゲはほぼ繁殖もので、立派に育っており、バックヤードの飼育の工夫もたくさん見られて、参考にさせていただきたいことがたくさんありました。

新水族館は長い水中トンネルが人気で、動く歩道が設備されているのですが、止まって写真を撮りたいという声が非常に多いとのことで動かない歩道になっていました。 新館はまだまだ発展途上な感じで、これからが楽しみです。

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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