2026年02月20日

2025年 ウミガメ類のフィールド調査報告

    相模湾ウミガメ海岸漂着情報
    えのすいでは相模湾沿岸における野生動物の状況を知るためにフィールド調査を毎年実施
    しています。その一つとしてウミガメ類の漂着(ストランディング)、上陸、産卵状況について調査をしています。


    <ストランディング情報>
    ストランディング調査では種、雌雄、標準直甲長、標準直甲幅、標識タグの有無を記録しています。現場での病理解剖や死亡個体の回収は細菌等を飼育個体へ感染させないため、実施しておりません。

    2025年ストランディング記録2025年ストランディング記録


    2025年ストランディングポイント2025年ストランディングポイント


    2025年のストランディング状況は、当館に連絡があった件数が18件、当館トリーターによる現場出動件数は 3件と2024年に比べると横ばいではありますが、ここ数年は減少傾向にあります。
    種別ではアオウミガメが 5件、アカウミガメが 4件、不明が 9件でした。

    また18件のうち 1件はライブストランディング(生存漂着)で、本個体には関東圏では報告数が極めて少ない症例を呈していたこと、極度の衰弱状態であったことから当館にて一時保護、その後順調な回復がみられたため 8月25日に相模湾沖に放流しております。


    <産卵調査>
    2025年はアカウミガメの上陸と産卵が 2件ありました。
    最近では最終産卵が2020年、最終上陸が2022年となっており、相模湾では 5年ぶりの産卵となりました。


    このフィールド調査は地域のみなさまからの通報を元に作成しております。多くの方々のご協力を賜りましたこと、ここに厚く御礼申しあげます。

    ストランディング個体は腐敗している可能性が高く、病気を持っているかも不明で衛生面でも危険です。感染症等の可能性もあるため、見つけてもなるべく近付くのは控えていただきますようお願いいたします。


    浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

    触ってもいいの?

    どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

    “えのすい”はなにをするの?

    打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
    さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

    生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

    浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

    水族館で救護することはあるの?

    どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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