2025年01月22日
トリーター:羽田

アジの味はいかが?

当館は、イルカやアシカたちにさまざまな種類の魚を餌として与えています。
サバやサンマ、イワシやホッケなど。
そして、最近新たな魚種を餌として使用し始めたのです。
それはタイトルにもある「アジ」。
他の水族館では「アジ」を与えているところも多いのですが、“えのすい”は今までアジを使用する機会がありませんでした。

ですが今回、“えのすい”の動物たちの餌を調達する担当である、永江トリーターと濱田トリーターからの提案で「アジ」を使用することになりました!

ニュースで見かける方も多いと思いますが、近年さまざまな地域で魚が捕れなくなっていたり、今まで捕れていた魚とは別の種類の魚が捕れるようになったりしています。
人間が食べる魚も高騰が続いていますが、水族館の動物たちに与える魚も値段が高騰していたり、そもそも大量の魚を確保することが難しくなってきたりしています。

そういった背景もあり、餌担当である濱田・永江の両トリーターは毎日のように良い餌を入手できないか試行錯誤してくれています。この二人の努力は本当にすごくて、動物たちに少しでも良い魚をあげたいという想いが伝わってきます。

そこで先程の「アジ」の話になります。
とても良い「アジ」が手に入ったと二人から話があったので、実際に見てみると、鮮度もサイズも抜群でした。“えのすい” では初めて与えるので、飲み込みやすいように人が食べているものよりやや小さめのサイズが良いのですが、私のその想いに見事に応えてくれる品質でした。

現在は基本的にはまだイルカにしか与えていませんが、これからはアシカたちにも与えていく予定です。

永江トリーターがバンドウイルカの「リン」に「アジ」をあげているところです。
アジの味はいかが? というタイトルにしましたが、イルカたちは味を感じる味蕾(みらい)という細胞が無いため、味ではなく魚が喉を通る感覚などでいつもと違う魚なのかを判断していると思います。
食べたことのない魚だと、最初は違和感があって食べない個体もいるのですが、「リン」は全く気にせず食べてくれました。

自分たちが見つけてきた魚を、動物たちが食べてくれる姿を見るのはきっとうれしいはずです。
これからも動物たちに良い魚を提供するために、餌担当の二人には引き続き頑張ってもらおうと思います!

最後にそんな二人の写真で締めくくりますね!

濱田トリーターお薦めの「イカナゴ」と「シシャモ」濱田トリーターお薦めの「イカナゴ」と「シシャモ」すてきな笑顔の二人すてきな笑顔の二人

イルカショースタジアム

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