2026年10月12日
トリーター:小森

アートなテーマ水槽

みなさんにとっての秋は何ですか?
食欲? スポーツ? 読書?
今月 10月のテーマ水槽は、芸術の秋にちなんだ展示にしてみました!

絵画って、意外と海や川が描かれていることが多いんですよね。 そこで水辺が描かれた絵画で誰もが知っているような作品ということで、クロード・モネの「睡蓮」をモチーフに睡蓮の下に棲息する生き物たちを集めてみました。

せっかくなら本物の睡蓮を水面に浮かべたいなぁと思い、睡蓮の栽培について調べてみたのですが、
・春から秋にかけて花が咲く → いいじゃん!
・朝5時頃からつぼみが開き始め、昼の12時過ぎから閉じ始める → …ん?
・花の寿命は3~4日で咲き終わった花は水中に沈む → おおぅ……
・直射日光が当たる環境が好ましく、室内栽培は難しい → 知らなかった…
ということで早々に諦めました (;;)

代替として造花を探したのですが、目を付けていた商品が今期はすでに生産終了…!!
すぐに他を探したのですが、リアルな睡蓮はどこもほとんど取扱いがなく、似た花の蓮のおすすめがたくさん出てきました。 さすが仏教の国、日本。
もう蓮の花で代用しようかな… と思ったのですが、今の時代すごいですよね、蓮の花のだとちゃーんと花托かたくが再現されているんです。
日本すごい。制作会社さんすごい。

バレる人には、蓮だとバレてしまうので、必死に探した睡蓮の造花が現在テーマ水槽に展示されています (^_^)v


魚については睡蓮といえば池なので、池の中にいる生物を選定しまして、タナゴ、ヤリタナゴ、モツゴ、タモロコ、メダカをチョイスしました。 と、ここで上司(1)からのお言葉。
「実際のフランスのモネの池には、似た種はいるかもだけど日本の魚はいないよね。」

…

盲点だったーーーー!!!!!

いつからモネの池にすまう魚が、日本産だと錯覚していた…?
いや、思ったんですよ、日本の太鼓橋さえも池に設置しちゃうモネさんだから、魚も日本の魚を入れているだろう!と。 でもよく考えたら 1890年から 1926年という時代に大量に日本の淡水魚を仕入れるなんて難しいですよね… そっかそっか、さすがにフランスの池にはフランスの魚だよな…
調べたところ、コイ(巨大)、ガルドン、ブリーム、カラシン(フナの仲間)、タナゴ(!!!)、ノーザンパイク などがフランスの池にはいるようです。
現地の魚でモネの見ていた池を再現してみたいところですが… これはさすがに諦めました。

メダカについては上司(2)から「アートだしラメのメダカがいてもきれいだよね」というお言葉があり、改良品種のメダカを購入。 この際、精密な再現なんてそもそもできないのだから、ラメもありなのです!
ヤリタナゴや、神奈川では野生のものは絶滅してしまった貴重なタナゴなどは、相模川ふれあい科学館 からお借りしました。 ありがとうございます!

続いて底砂をどうするか。
150cmの大きな水槽なので、さすがにソイル(土)はしんどいよなぁ、土色のサンド(砂)にするかなぁと悩んだのですが、上司(3)から「イメージに近いのがソイルなら、この際買っちゃいなよ!」と後押しされて買っちゃいました、ソイル 16L♡
こりゃ片付けが大変だ!!! 撤収作業をするみなさん ごめんなさい!!!

そして水槽の外側のデザインにも関わらせていただきました。 イメージをデザインチームのMさんに伝え、それを画像で可視化してもらい、こうしてほしい、ああしてほしいとリクエストをして、とってもすてきなものができあがりました!



あとは設置前の準備です。
造花はそのまま水に入れると浮いてしまうため、全てに石の重りをシリコンでつけました。 大量のソイルは妖怪小豆洗いのようにすべて洗って細かいカスを落とし、


バックパネルも水槽にあうように加工。 背景にモネの絵を貼っていただき、それに合うようにオーバーフロー(水槽内の水をろ過槽に落とすための筒)の高さも調整。

調整前 微妙にはみ出ている!調整前 微妙にはみ出ている!のこぎりで切るよのこぎりで切るよ

ここまでくればあとは設置のみ!
まずは底上げ用(ソイルの節約!)のレンガブロックを並べて土を入れて

植物を植えるように造花を挿していき、最後に水張り!

めっちゃ濁る! ソイルの難点は、設営後1日ほど濁ってしまうんですよねー。
展示開始までにはおさまってくれーと思いながら、ろ過フィルターを付けたり対策もおこないました。

最後の仕上げにライトの設置です。
モネさんは、水面に映る日の光などを絵に描いたので、白いライトだけだとつまらないな、と思い、LEDカラーライトも設置。 紫(現在は黄色に変更)と緑をチョイスして表から見てみると… 意外と幻想的ではございませんか…!



引きで見るとこんな感じ。 美術館っぽくて良い感じ!

水槽裏で作業していると、お客さまのきれー! とか、タコだー!! とか、この睡蓮の花本物だよね…? とか、え、タナゴいるじゃん! すご! とか、いろんな声が聞こえて楽しい限りです。
残り半月ほどですので、水槽で楽しむ絵画、ぜひ見に来てください!

ちなみに、魚名板にいないレアキャラもいます。
ドジョウとちびエビ。見つけられるかしら?

テーマ水槽

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