2009年08月14日
トリーター:石川

2009/08/14 換羽期の特典!!


今ペンギンは全身の羽を抜け換える、換羽期の真っ最中です。
ペンギンのプールや陸場には羽が散らばっています。
鳥の仲間の多くは1年で羽を抜け換えます。
空を飛ぶ鳥の殆んどは飛べなくならない程度に徐々に抜け換わりますが、野生のペンギンたちは2~4週間かけて一気に抜け換えその間は海へ入らず必然的に絶食となります。
この理由としてダイビングをされたことのある方はご存知と思いますが、ドライスーツという服を着たまま着られるダイビングスーツがあります。当館でもシーウォーカーでご参加された方にはご利用いただいております。
ちゃんと換羽が出来ていないということは、いわばこのドライスーツに穴が開いているという状況です。中へ水が入り、本来保温の為のインナーが濡れてしまい、動きが鈍くなり、濡れたところから体温が奪われ体力消耗を引き起こします。
体が重くなれば餌も獲れなくなりますし、敵にも襲われやすくなります。このため絶食してまでも全ての羽を抜け換えるまで水中へ入らないのです。

さてこの換羽期にしか見られないものが2つあります。ペンギン好きな方は是非見逃さないようにして下さい。

一つは尾脂腺と呼ばれるもので尾部の少し上にある黒い突起です。
普段は羽に埋もれていて羽づくろいのときくらいしか見る事ができません。ここは防水効果を高める分泌物を出すところといわれています。嘴で羽を梳かす前にここを嘴で擦って脂分をつけて羽づくろいをします。まだ羽が抜け切れていない短い期間しか露出している事がありません。ぜひ探してみてください。

もう一つはぬいぐるみ現象です。
普段フンボルトペンギンやケープペンギンは顔に羽毛のない部分がありますが、実は換羽直後にはここにも羽毛が生えています。
目の周りも羽が生えているといつもは厳つい顔をしたオスのペンギンもぬいぐるみのように可愛く見えるのです。
現在8羽のペンギンが換羽を終えていますので、21羽いるペンギンから探してみて下さい。

尾脂腺(びしせん)尾脂腺(びしせん)

換羽直後顔に羽毛換羽直後顔に羽毛

ペンギン・アザラシ

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