2009年11月19日
トリーター:奥山

海からの贈り物


“えのすい”の生き物たちは、業者や漁師さんから購入したり、水族館同士で交換したり、飼育の委託を受けたり、自分たちでフィールドに出て採集したりと、いろいろなルートでやってきています。

16日から皇室コーナーで展示を開始した“ヒメオコゼ”、漁師さんから「珍しい魚が入ったよ」と連絡を受けて“えのすい”にやってくることになりました。
相模湾では、今まで 3例しか報告がされていない珍しい魚です。
それだけでも珍しいのですが、今回の“ヒメオコゼ”の体表には“ヒドロ虫”の一種のポリプがびっしりと付着していたのです。
生きているものを展示することができたのは、奇跡といえるかもしれません。

今年は 8月にも“サカナウミヒドラ”が付着した“ヤセオコゼ”を展示することができ、“えのすい”の 5周年を海がお祝いしてくれているかのようです。

でも、とうのヒメオコゼは、展示に出したとたんヒドロ虫のポリプごと脱皮してしまいました。
本人はさっぱりしたかもしれませんが、こっちとしては「あらららら」って感じです。
まだ顔に少し付着しているので、脱ぎ捨てられたポリプたち同様に、今後どうなっていくのか観察したいと思います。

脱皮したヒメオコゼ脱皮したヒメオコゼ

皇室ご一家の生物学ご研究

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