2012年06月15日
トリーター:伊藤

水族館でカタツムリ?その2

開催中&おめでた

6月 1日より展示がはじまりました「でんでんむしむし♪巻貝展」。水族館としてはおそらく初?
自然科学系博物館としても、ごくまれな特別展でしょう。
珍しい展示、ということは、お客さまの反応も想像がつきにくい・・・ もしかしたら気持ち悪い展示と感じられてしまう可能性もあります。
水槽裏のスペースに潜み、聞き耳を立てていると(もちろん、作業をしながらですよ)、
「なにこれカタツムリ~」
「へーどれどれ」
「うわいっぱい」
みたいなお客さまの声が。
さすがに「キャーかわいい」みたいな声はありませんが、興味を持って展示を見てくれているようで、大変うれしいです。
そもそも、当館自慢のクラゲだって、もともとは人を刺す厄介者と思われていた生物群です。
水族館として、そうした生物の良いところ、興味深いところを発掘し、みなさんに楽しんでいただけたらという思いがあります。

隠れる性質が強く、湿度の変化によってすぐに眠ってしまうカタツムリを展示するに当たり、元気にはいまわる動画と、貝殻標本を一緒に展示してフォローしていますので、どうかお楽しみください。
万が一、「やっぱり苦手・・・ 」となった場合には、後ろを振り返ればかわいいペンギンたちがいます。アフターケアも万全です。

ところで、バックヤードでは一部の種類に次世代が誕生しています。小さいです。
湿り気を高めたケースの中に野菜くずなどを入れて育て中です。
これらの個体はあまりに小さくデリケートなため、展示ではお披露目できませんので、こちらでチラッと写真でも。
いや、イルカでもカタツムリでも赤ちゃんというものはかわいいものですね。

不慣れな展示と飼育ということもありますが、楽しんでいただけるよう頑張ります。
また、展示している個体のいくつかは、貝の研究でお世話になっている大学の先生のご厚意で譲り受けたものです。
この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

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バックヤードでせっせとお世話

水槽内にならんだ小窓に色とりどりのカタツムリが水槽内にならんだ小窓に色とりどりのカタツムリがイラストや粘土細工を併用した貝殻標本イラストや粘土細工を併用した貝殻標本生き生き動くカタツムリの動画紹介生き生き動くカタツムリの動画紹介極小サイズ、オキナワウスカワマイマイの赤ちゃん 極小サイズ、オキナワウスカワマイマイの赤ちゃん かわいいヒラコウラベッコウガイの赤ちゃんかわいいヒラコウラベッコウガイの赤ちゃん

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