2019年09月29日
トリーター:樋口

模様が変わる!ヤッコ3種

サザナミヤッコサザナミヤッコ

みなさん こんにちは!
朝夕涼しくなって過ごしやすいですね。
この涼しさになると「ああ・・ 季節来遊魚採集の時期だなぁ」としんみり?します。

先日、今年初の季節来遊魚採集に行ってきました!
成果や詳細は季節来遊魚展示を変更したら、またトリーター日誌に詳しく書きますね!

さて、今日は私の裏ミッション?えのすいにヤッコを増やす・・ とのことで、トロピカル水槽にいるヤッコ三兄弟をご紹介します。

1, サザナミヤッコ (写真上)
ヤッコ三兄弟で1番大きいです。
2年前に採集した個体で 3cmくらいだったのが、15cmくらいになりました。
ちょうど、成魚と幼魚の間、半成魚模様です。
季節来遊魚として、関東近海で見られるヤッコでもあります。

2, タテジマキンチャクダイ


ヤッコ三兄弟で2番目に大きいです。
成魚は威嚇のため、浮袋からゴッゴッと音を出します。(自宅にもいますが結構大きな音で隣の部屋でも聞こえるくらい!)
幼魚は通称ウズマキと呼ばれ、ぐるぐるの渦巻き模様ですが展示個体はこれまた成魚と幼魚の間くらいです。
渦巻き模様がほどけ、だんだんと縦縞模様に変化してきていますよ。
型があり、太平洋型は背ビレ後方が長ーくのび、インド洋形は背ビレ後方が丸くなっています。
展示個体はどちらでしょうか。
成長が楽しみです!

3, アデヤッコ

あれ・・ どこかで見たような?
そうです、先月のテーマ水槽に出ていましたね!

テーマ水槽では結構陰気で、岩の陰に隠れてしまうことが多かったので広くて他の魚が沢山いるトロピカル水槽に離したら出てこなくなっちゃうかなぁ・・ と思いましたが、意外と擬サンゴの周りを泳いでいるのが観察できます。
通称ブルーフェイスと呼ばれ、成魚になると顔の周辺が青っぽくなります。
この個体も成魚と幼魚の間くらいです。


これらのヤッコたち、みなポマカントス(Pomacanthus)と呼ばれる分類のヤッコたちです。
Pomacanthusはみな、幼魚時代は共通の模様(黒地に青や白の横縞模様)をしています。
成魚たちの縄張り争いに巻き込まれないため、「僕たち、まだ子どもだから見逃してね」という幼魚アピールの模様と言われています。

今、トロピカル水槽のヤッコたちは3種類とも成魚と幼魚の間くらいの模様です。
この模様を見られるのは今だけ!
段々と変わっていく模様を楽しんだり、誰が1番早く成魚模様になるか予想してみたり・・

広いトロピカル水槽で3匹を探すのも楽しいですよ。

興味のある方は「Pomacanthus 幼魚」で画像検索してみてください!
ぜひ!
種類は違うのに似たような模様の幼魚たちが沢山見られますよ!

太平洋

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