2020年05月08日
トリーター:花上

トリーター成長日誌 Part.9

みなさん、こんにちは!!
えのすいトリーターの花上です!
まだまだ世の中大変ですが、動物たちとトリーターは相変わらず毎日楽しくのんびりと過ごしています!

それでは早速、前回の日誌(4月6日)から今日までの進展を書いていこうと思いますが、今回は今までの内容とは少し違ったことを書いていきます!
そして前回に引き続きですが、決して「トレーニングがうまく進まず書くことがない。」という訳ではありません。(笑)

では、どんなことを書いていくのかというと・・・
「休館中にトリーターはいったい何をしているのか!?」
といった内容です!

というのも普段通りに開館している時は、ショーや触れ合いプログラムを実施しているとなかなか空いている時間が少ないです。
対して現在はというと・・・
動物たちとこれでもかっ!というくらい遊んでも空き時間を作ることができます。
この空き時間を上手く活用して、普段はなかなか出来ない作業をしています。

どんな作業があるかというと掃除だったり、工作だったり、専門的なこと(例えば水質や餌料)の勉強だったり・・・ 意外と人それぞれです。
中には担当が決まっているものもあったりします。

そんな中で僕がこの休館中にやっていることは、工作やデータ整理などです。

今回は「工作」ついてより詳しくご紹介していきます!
実は水族館内にはトリーターが手作りしたものがたくさん使われていたりします。
例えばこちら!


「ターゲット」と呼んでいるものです!
時々ショー中にも使っているので、見たことがある方もいらっしゃると思います。
これは動物たちに新しいことを伝える時に、ヒントとして使います。

~材料~
・木の棒(えのすいでは主に竹やデッキブラシの壊れた棒)
・固めのスポンジ
・ビニールテープ

作り方はとてもシンプルで、棒の先端にちょっと堅めのスポンジのようなものを刺して、ビニールテープでぐるぐる巻きにするだけです!

「こんなの誰でも簡単にすぐ作れるだろ!」・・・ と思ったそこのあなた。
実は先端の部分にビニールテープをきれいに巻くのが、地味に難しいんです・・・ 。
きれいに巻こうとすると、耐久性が弱くなり・・・
耐久性をあげようと強く巻くと、不格好になってしまったりと・・・。
僕もかなりの本数を作り、ようやく上手く巻けるようになりました!
もしお家で時間があるという方は、ぜひ一度作ってみてください(お家ではなかなか使い道はありませんが・・・(笑))

こんな感じで「ターゲット」は比較的簡単に作れますが、中にはこんなものも・・・ 。


これはプールとプールを分けるために使う「ゲート」です。
これもイルカショースタジアムに居ると、時々トリーターが運んでいたりします!(実は結構重いです・・・。)

~材料~
・塩ビパイプ 約 16m
・塩ビパイプ L字継手×4 T字継手×14
・ネット
・紐

まず塩ビパイプは、採寸をしてから自分たちの手で のこぎりを使用し切っていきます。
塩ビパイプが切れたら、全て繋げて枠組みを作ります。
塩ビパイプに一定の間隔で穴をあけていきます(プールに沈めた時に、浮いてこないようにするため)。
枠組みに合わせてネットを切ります。
切ったネットを紐でしっかりと枠組みに結びます。

言葉で説明すると簡単なように思えますが、「ゲート」を一つ製作するのに数時間はかかってしまいます。
そしてこれをショーの合間合間に作っていくとなると、数日かかってしまいます。
「ゲート」はいつ壊れてしまうかわからないので、時間のあるうちに予備をたくさん作っている今日この頃です!
みなさんもお家で本当に何もすることがない!という時には、ぜひ一家に一ゲート作ってみてください!!


こんな感じで動物たちとはのんびりと、空いた時間はコツコツと作業をしている日々です!
またみなさんが、“えのすい”に遊びに来てくださったときのために、この時間を無駄にはせず、動物たちとの関係性を深め、かつトリーターとしてのスキルも高めてていきたいと思います!!


~次回予告~
新しいパートナーが増えました!
〇〇〇トリーターの日誌にすでに書かれてしまいましたが・・・(笑)
乞うご期待!!

イルカショースタジアム

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