2020年07月10日
トリーター:田窪

居心地のいい水

住んでいる環境が清潔でないと、我々も動物たちも病気になりやすくなってしまいます。
イルカたちはプールの中で食事もすれば、おしっこやウンチも同じプールの中でします。プールの水を清潔に保ってあげないと、イルカたちも病気にかかりやすくなってしまいます。

魚類に比べると、哺乳類であるイルカたちはたくさん餌を食べ、たくさん排泄します。魚の水槽よりも汚れやすいのです。
そこで、イルカたちのプールには、いくつもの大きなろ過装置や、水を消毒するための薬品を入れる装置など、いろいろな機械がついていて、水質を維持しているのです。


ショースタジアムのろ過装置

私たちトリーターは、イルカたちと違って四六時中水の中にいるわけではありませんので、水中の環境の変化に気づきづらいです。そこで、トリーターたちは水中の排泄物から出る物質の濃度、消毒薬の濃度などをこまめに測って、異常がないかどうか調べています。


また、データを蓄積することによって、病気にならないだけではなく、イルカたちにとって「居心地のいい水」にすることを目指しています。それはどんな水なのか、それを維持するにはどうしたらいいのか、日々模索しているところです。

イルカショースタジアム

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