2022年03月06日
トリーター:山本

花弁魚

「はなびらうお」。なんて素敵な名前でしょう。
現在、クラゲサイエンスでは幼魚の時期にクラゲと一緒に過ごす魚として、ハナビラウオを展示しています。

半透明な体に、まるで花弁のようにひらひらした鰭を持ち、とてもきれいです。
イメージとしては海にいる金魚?みたいな。とにかく優雅な見た目をしています。
“えのすい”に来たばかりのときは 若干腹鰭が欠けてしまっていたのですが、今ではすっかり元通り。元気いっぱいの状態です。
なんだか日に日に大きくなっているような気がします。
こんな美しい魚が成長したら、一体どんな煌びやかな姿になるんだろう。
やほーで検索してみると・・・ あ、思ってたのと違う(ぜひ調べてみてください)。
成長すると深場へ移動し、姿がどんどん変わっていくそうです。同じイボダイ亜目に属するメダイ(※“えのすい”の相模湾ゾーンにいます)になんとなく似ているような。
どうやらこの花びらのような姿を見られるのは今だけのようですね。今後どう成長していくのか、とっても楽しみです。

ハナビラウオという種がそうなのかは分かりませんが、この個体は結構強気な性格のようです。手を突っ込んで水槽の掃除をしていると、興味を持ってなのか、すーっと近づいてきます。かわいい。
クラゲと一緒に過ごすといっていますが、クラゲで身を隠しながら、ごはんとしても利用しています。
同じ水槽に入れるクラゲをたまに変えているのですが、好みはあるのでしょうか。
今日入れたのはキタミズクラゲですが、ミズクラゲやアカクラゲでもいいみたいです。
口腕 → 傘の縁の順番で食べており(柔らかい順?)、一日でほぼ丸々一匹のクラゲを平らげてしまいます。
行動も面白いので、なんだかじっと見ていたい生き物です。
まだしばらくは展示ができると思いますので、この機会にぜひご覧ください。

※ハナビラウオの展示は、2022年3月13日(日)をもちまして終了しました。

クラゲサイエンス

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