浦崎です!
前回のトリーター日誌に引き続き、今回も小笠原で出会ったザトウクジラをご紹介します。
ザトウクジラはクジラの仲間の中でも歌を歌うクジラとして知られています。
島周辺にザトウクジラが集まるこの季節は、海に入るとクジラたちの出す音、ソングがよく聞こえます。
しかし、クジラには声帯が存在しないため、どのような仕組みでが出ているのかは正確には分かっていません、
人間のように声帯を使った発声方法ではありませんが、高い音から低い音まで聞くことができます。
また、ソングにはフレーズがあり、そのフレーズを組み合わせたり繰り返してソングを奏でます。
このソングはオスが繫殖期の暖かい海で聞くことができることからメスへの求愛行動の一つと考えられています。
今回ソングを聞くことができた際も、親子クジラの傍をオスクジラが泳いでいる時でした。
このオスはエスコートと呼ばれ、次の交尾を狙う成熟したクジラです。
手前がオス、奥がメスでその横に小さく潮吹きしているのが子どものクジラです。
動画ではよく聞こえるように水中マイクを使って聞いていますが、実際には水中マイク無しに船上からでも水中のソングが聞こえてきました。
情熱的なソング、ぜひ聞いてみてください!