2022年04月29日
トリーター:山本

大型連休! おすすめクラゲ展示情報!

今年もやってきましたよ! 春の大型連休! みなさまに思いっきり“えのすい”を楽しんでいただきたいので、展示の見どころポイント(クラゲver.)を紹介します。

まずは「皇室ご一家の生物学ご研究」のコーナー。ここでは今、クシクラゲ(ウリクラゲやカブトクラゲが含まれるグループ)の仲間である「コトクラゲ」を展示しています。

普段このコーナーでは、昭和天皇が深く研究されていた「ヒドロ虫類」を展示することがほとんどなのですが、このコトクラゲ、実は昭和天皇が江の島沖で採集された個体を元に新種として報告されているのです。
そのため、皇室にゆかりのある生き物として、現在このコーナーで展示をしています。このクラゲに熱い気持ちを持った八巻トリーターの日誌があるので、ぜひ併せてお読みいただければと思います。
[ 2022年04月19日 帰ってきたコトクラゲ! ]
そして、コトクラゲはこれだけでは終わりません。なんと、同時に採集された幼生も展示しているのです。場所は向かいにあるクラゲサイエンスです。

この水槽の…

これ! 実際に見ていただいた方、「あーーーー、もしかしてこれ??」みたいなやつがそれだと思います。本種は、幼生の間はクシクラゲらしく「櫛板」を持っていますが、大きくなると消失します。今展示している個体はまだ櫛板を持っており、時々なびかせてキラキラと輝きます。バックヤードで写真を撮ってみました。

よくみると体表に赤い点々があるのですね。これからどんな形になっていくのでしょうか。とても楽しみです。

次に、“えのすい”生まれの「タコクラゲ」が、同じくクラゲサイエンスで久しぶりの登場です。

前から見ると少ししか入ってないように見えますが、結構端っこに寄っちゃっていることが多いです。

実は、裏から見るとこんな感じ。みんな真ん中に出てきてー! タコクラゲらしい白い斑点はまだ少ないですが、このサイズでぴょこぴょこ泳ぐ姿はかわいいです。

他にも、昨年“えのすい”から新種として発表した「ワタボウシクラゲ」や、春の代表クラゲである「カミクラゲ」と「ドフラインクラゲ」、2月末から展示している「サカナヤドリヒドラ属の一種」(※詳しくはこちら[ 2022年02月28日 日本初!サカナヤドリヒドラ類のクラゲ展示開始です! ])もまだ継続して展示中です!

また、クラゲファンタジーホールのミズクラゲが新しい世代に総入れ替えしていたり、駅の水槽にはキャノンボールが入っていたり、あ! キレイに育ったブラックシーネットルも見てほしい…だめだ、おすすめポイント多すぎました。
“えのすい”では、常に 50種前後のクラゲを展示しています。今のラインナップはなかなか熱いですよ…!
50種のなかで頑張っておすすめを絞ってみましたが、どのクラゲにも全力で愛情を注いでいるので、正直全部見てほしい! 全部見てください(結局)! それではみなさま、よい大型連休を!

皇室ご一家の生物学ご研究

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