みなさん、こんにちは!
7月16日から当館のイルカショーが新しくなりました。
イルカたちとどうやって向き合っているか、イルカたちへの想いをずっしりと詰め込んだ内容となっています。イルカたちとの関係は日々変わっていくため、ショーは進化させ続けないといけないと思っています。
どんなショーか、ぜひ見に来てください!
そして、ショー変更と同時にショースタジアムの解説板を一新しました!
実は去年から解説板チームを組んでいそいそと準備をしていました。
変更するにあたり意識したポイントは二つ!
① 図鑑を見れば載っているような内容だけでなく、“えのすい”だからこそ伝えられることを記載する。
② イルカを飼育することで分かること、飼育する意義を伝えたい。
各担当で内容を考えてきて1回目の打ち合わせ。それぞれの個性が大爆発しました(笑)
内容はすごく面白い!
でもストーリーやテイストを同じものにそろえていくのはなかなか大変そう(笑)
最初の印象はそんな感じでした。
そんなこんなでいろいろありましたが、無事にまとまった解説板たちを紹介します!
1 イルカってどんな生き物?
導入として分かりやすく写真をメインに。鯨類はどのように生活しているのか。
群れでいるようすや人との関わり合いのようすを伝えたい。
実は初期の構想では、ピクトグラムで食性や生活サイクル、生態などを記載する案が出るなど、個性が爆発していました。
館内から続く解説板との流れを意識し、イルカたちの生活しているようすをシンプルに一枚の写真で表現しました。
2 えのすいの海獣類飼育の歴史
旧江の島水族館から続く海獣類飼育の歴史を紹介。
他の水族館とのつながりを大切にしたいと考え、協力した活動を年表にて記載。
今後も協力して更新したい願いも込め余白を作りました。
3 えのすいの鯨類たち
みなさんにもイルカたちを見分けていただきたい、そんな思いを込めて「見分け名」を作ってみました。
名前とその個体の見た目の特徴を合わせて「見分け名」です。
参考にしながらイルカたちを探してくれると嬉しいです。
4 トリーターとの関わり合い
イルカたちとトリーターがどのように関わっているか、写真を多めに表現しました。
5 イルカたちの健康管理
イルカたちとうまくコミュニケーションをとることができるようになるとさまざまな健康管理ができるようになります。“えのすい”でおこなっている検査の一部を写真で紹介。
6 飼育することでわかること
イルカたちの協力を得ることができるようになると、さまざまなデータを収集できるようになります。これらは学術的な研究へとつながっていきます。飼育することで得た知見を活かし、自然や生き物に還元していくことが大切だと考えています。
7 ブリーディングプールについて
繁殖専用プールの構造や母子観察について、より詳しく記載しました。
8 日本水族館協会について
日本水族館協会についての紹介。
“えのすい”独自に取り組んでいる繁殖活動も紹介しています。
9 出産日はどうやって予測するの?
妊娠期間中の検査のようすや出産日の予測方法を記載しています。
一般的に出産日は体温の低下で予測していますが、他の方法と併用して出産日予測の精度を高めています。詳しくは 2020年05月22日 母獣管理に記載しています。興味ある方はぜひご覧ください。
飼育から得られたデータをどのように応用しているのか具体例をお伝えしたいと考えて、この解説板を作りました。
10 アシカ・カマイルカの紹介