2022年09月02日
トリーター:羽田

少しずつ

4月からカワウソを担当するようになり、気付けば5か月が経ちました。
「ヨモギ」「オモチ」「モミジ」の3頭のカワウソたちとも少しずつですが、距離が縮まってきたと感じています。

動物たちとの距離の縮め方はトリーターによってもタイプがあり、私は「少しずつ」派です。
「この子はどんな動きをするのか?」
「何をしたら楽しいのか?もしくは嫌がるのか?」
「トリーターと接していない時間はどんなことをしているのか?」
そんな特徴を少しずつ把握していき、お互いのことを知っていくのに長めに時間を使います。

距離の縮め方が「ぐいぐいいく」派のトリーターもいますが、私には向いていません。

3頭の中でもベテランの「ヨモギ」とは、最近こんなこともできるようになりました。

「ヨモギ」より私のほうがまだ緊張して、顔が強張っております。

ここまでできるようになるまでには、まず

お互いの手でタッチお互いの手でタッチ

相手の体の一部に触れるということが最初のステップでした。
知らない相手にいきなりべたべた体を触られたら、嫌な思いをする人もいますよね。
「ヨモギ」がどう思っているかは分かりませんが、私は最初からべたべたと触って相手が驚いたら嫌なので、こんな感じでソフトタッチから始めました。

それが普通にできるようになったら、今度は

ヨモギの体を触るヨモギの体を触る

こんな感じに触ってもお互い大丈夫なようになりました!
ここまでくるのに約3か月。
カワウソ担当歴が私より先輩の濱田トリーターに指導してもらいながら仲を深めました!

そして、現在が最初の写真になります。

もしかしたら、もっと早く距離を縮める人もいるかもしれません。
ただし、早ければいいというものではありません。
動物も人も、お互いに合った距離の縮め方があります。

言葉が通じないからこそよく観察して、時間をかける。
私はこれが合っているなと思っています。
時間がかかるからこそ、距離が縮まったと感じたときの喜びも大きいのです。

今回は「ヨモギ」との話でしたが、「オモチ」や「モミジ」との話もまた別の機会にしますね!

最後は「ヨモギ」のアップでお別れしましょう!
では、また!!

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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