2022年10月07日
トリーター:笠川

半年後、1年後

“えのすい”にやってきて約半年が経ちました。
現在、皇室ご一家の生物学ご研究 で展示しているコトクラゲです。

この個体は、今年の 4月1日の水中ドローンでの江の島沖調査の際、成体とともに発見された幼生が成長したものです。
採集時は、まだ櫛板がある状態で、大きさ約 4mmでした。
その後、3か月後には櫛板がなくなり、着底。大きさ 約 1cmで、まだら模様が出てきました。
現在は、成体のウサギの耳を思わせる姿に近づきながら、少しずつ成長しています。
ほぼ動くことはないのですが、時折、触手を伸ばしています。
誰もが海で出会える生き物ではなく、水族館でもお目にかかれることは少ない生き物なので、この個体を大事に飼育しつつ、今後の調査でまた出会えることを楽しみにしていきたいと思っています。

展示開始から約 1年が経ちました。
クラゲファンタジーホールの入口の円柱水槽で展示している、地中海に生息するリゾストマ・パルモとコティロリーザ・ツベルクラータの 2種混泳展示です。

リゾストマ・パルモは、大きく成長したものが数個体います。
コティロリーザは、なかなか目玉焼きの黄身のように見える部分を、ぷくっと保つのが難しく、食べ後のようになってしまっているので、まだまだです。
長く続けることで、多くの人に知ってもらえる機会が増えるので、引き続き展示が出来るよう、バックヤードで繁殖、育成頑張ります。

また、1年後、1年半後の経過がお知らせできたらいいなと思っています。

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