2023年03月31日
トリーター:笠川

365日

以前、「半年後、1年後」というタイトルでトリーター日誌を書きました。
そのコトクラゲ、明日、4月 1日で無事 1年を迎えます。大きさ約 4mmのまだ櫛板をもつ幼生から、今は立派に育ち、まだまだウサギ耳というには可愛いサイズですが、腕もグンと伸びました。いろいろなサイズのまだら模様がでて、ラインもうっすらとでています。模様のバリエーションは親と同じとは限らず、いろいろと出てくるようです。この子の場合は、まだら模様にラインのようです。

ごはんも小さなアルテミアからアミエビを食べるまでになっています。まだまだ小さいですが、焦らずじっくり大きくなってもらおうと思っています。

長期飼育では、某水族館さんで600日を超えているので、もう 1年は最低でも飼育展示が継続できるよう頑張りたいです。できればこの子からまた子を取って累代飼育ができるようになれば、コトクラゲ常設展示の夢も近いです。長く飼育ができるということは、それだけ多くの情報を得ることができ、またいろいろな可能性が生まれるということです。幼生など赤ちゃんから育てられるということは、成長段階をみなさんにも展示として紹介することができるし、長く展示ができるということでもあります。

どの生き物も小さい段階から育て上げることは容易ではないですが、それに挑戦する意味は大いにあります。2023年度もいろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。

皇室ご一家の生物学ご研究

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