2023年05月12日
トリーター:島森

動物のために。ゼロからのモノづくり。

せっかく暖かくなってきたのに、寒い日があったりと忙しい毎日ですね。
みなさんお身体は大丈夫しょうか。イルカショースタジアムのえのすいトリーターたちも悲鳴をあげながらも、なんとか乗り越えています(^^)

さて、今回は前回の続き「バケツ」をつくり始めるまでのお話を書いていきます。またまた少しお付き合いください。

前回のトリーター日誌で紹介したJFEスチール株式会社の環境循環容器を実際に見てみたくて、2021年にショー制作チームのスタッフとサステナブルマテリアル展という展示会へ行ってみました。
そこで実物を見るだけではなく、JFEスチール株式会社の方とお話しすることができました。新しいバケツをステンレスでつくりたいと考えていることをお話しすると、素材の性質など丁寧に教えていただきました。それだけではなく、ここなら理想のバケツを製作できるのではと有限会社相和シボリ工業の方と繋いでくださいました。「こんな理想のバケツを作りたいです。作っていただけませんか。」と依頼したところ、有限会社相和シボリ工業の方が所属されている協同組合高津工友会のモノづくりチーム「タカツクラフト」(以下、タカツクラフト)のみなさんにもご協力いただけることになりました。

まずはタカツクラフトのみなさんに、「素材はステンレスを使用したい」「水が切れる形にしたい」「部品が少なく、プールへ部品が落ちてしまわないようにしたい」と私たちが譲れない部分をお伝えし、そこからどのような形・大きさにしていくか話し合いが始まりました。タカツクラフトのみなさんは、実際に私たちがショーやトレーニングをしているようすを見学され、どんな風に普段使用しているのかを見てくださいました。その上で、「ここをこんな風にしてみてはどうですか?」「こんなデザイン案を考えてみました」などたくさんご提案してくださいました。こんなやり取りを繰り返し、試作品づくりへと動き出しました。

何度も重ねた話し合いの中で、タカツクラフトのみなさんが、私たちの動物たちへの想いをとても大切にしてくれたことがとても嬉しかったです。
こんな感じで試作品づくりが始まった新しい「バケツ」。次回は試作品から完成までのお話を書こうと思っています。

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