2023年07月03日
トリーター:渡部

カツオノエボシの飼育記録更新中です!!

みなさんこんにちは。
さて今日はみなさんにお伝えしたい嬉しいニュースがあります!
“えのすい”でのカツオノエボシの飼育日数が最長になりました!!

これまでのカツオノエボシの飼育記録は、Kトリーターの記録によると 39日間でした。( 2016年10月29日 カツオノエボシを飼育してみる
なんとその記録を更新し、本日 45日目を迎えました。このまま順調に飼育できれば、最長記録は日々更新されていくと思います。とっても嬉しいです。

飼育日数45日目を迎えたカツオノエボシ飼育日数45日目を迎えたカツオノエボシ

“えのすい”でのカツオノエボシの飼育方法は意外とシンプルで、一日に 3回水換えを行うことと餌のシラスをしっかり口につけて食べてもらうことを大切にしています。これを怠ってしまうと、水質が悪くなりあっという間に溶けてしまいます。また、採集した時のカツオノエボシの状態も大切です。砂浜に打ちあがったばかりの、気胞体が透明でぷっくりしていて、口や餌を捕まえるための触手が残っている個体を選ぶことが大切です。
詳しい飼育方法はYトリーターがまとめていたので、気になる方はぜひこちらの日誌( 2020年07月21日 カツオノエボシ(Physalia physalis)の飼育方法 )を読んでください。

今回比較的良い状態で飼育できているのには、カツオノエボシが生きていくのにちょうどよい環境がそろったことが大きな理由としてあげられます。また、水換えをこまめにできていることも大きな理由です。

学生時代に読んだクラゲの本の中で、「クラゲには愛が伝わる」と表現していた研究者がいました。この言葉はクラゲ飼育を一言で表した素晴らしい言葉だと感じました。
私はまだクラゲ担当になって日が浅く、クラゲの飼育に関するコツやポイントを日々先輩トリーターから学んでいます。クラゲの飼育はほんの少しの工夫次第で、大きさや形が大きく変わることがあるのですが、それぞれのトリーターによって、こだわりポイントが少しずつ違っています。今回のカツオノエボシで言えば、水換えの頻度や餌のあげ方がこだわりポイントにあたります。ちなみにKトリーターは過去に、カツオノエボシに愛称をつけてお世話をしていたようです。

今回は、深く考えずに飼育を続けていたので、詳細な記録はあまりとっていませんでしたので、今後は、写真や記録もこまめにとっていきたいと思いました。そして、これからも私なりの形でカツオノエボシに愛を伝えて、大切に育てていきたいです。


おまけ
数日前に採集した個体がとってもかっこよかったので添えておきます。

クラゲサイエンス

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