クラゲの傘といっても、よく観察してみると、実はいろいろな形があります。
いくつかあげてみます。
みなさんがクラゲといって思い浮かぶお椀のような傘
ベルのような傘
烏帽子のような傘
頭巾のような傘
あんどんのような傘
など、それぞれの種で特徴があります。
秋の味覚、葡萄のような傘のクラゲもいます。
ウラシマクラゲ。
皮を剥いた葡萄の実に見えませんか?
特に触手が縮むと、まさに葡萄。
現在、たくさんの数を展示することができています。なぜかというと、今年、ポリプを採ることに成功したからです。ポリプが無くなることもなく、継続して仔クラゲを出してくれています。こんなにもコンスタントに出してくれるとは思っていなかったので、驚きと感動です。
そして、ウラシマクラゲは成長するのが早いように感じます。海で採集となると、出現する時期、採集するタイミングなどで出会えないこともしばしばです。それが、ポリプを維持することで、年間通して、季節関係なく、展示につなげることができます。ポリプを得られるということは、それだけ大切なことです。
秋の味覚、葡萄を楽しむ際には、ふとウラシマクラゲのことも思い出してくれたら、うれしいです。
ちなみに私は、葡萄は種なしで皮のまま食べられるものが好きです。先日、テレビ番組の中で、種ありのほうが甘いということをいっていました。
ぜひ、秋の味覚、たくさん食べましょう。