2024年02月01日
トリーター:堀内

休館日

たくさんのトリーターが休館日の話をしているので、私も引き続き休館日の話です。

私が担当している「太平洋 暖かい海」は大きな3つの水槽の展示変更をおこないました。気付いていただけたでしょうか? 展示生物を一回抜きトリーターが水槽内に入って掃除やレイアウトの変更をおこなっています。

どのように変化したのか。まずは、半円状の水槽。

これまでナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)がいた水槽にはカクレクマノミやマンジュウイシモチなどが展示されています。
魚たちが水槽を移動すると、最初は落ち着きなく水槽の隅っこにいますがだんだんと水槽内を探検し自分の心地よい場所を見つけていきます。
水槽の右側に大きなアラビアハタゴイソギンチャクがいますが、この大きなアラビアハタゴイソギンチャクをめぐり、カクレクマノミとハマクマノミのお家争奪戦が繰り広げられていました。最初は先に移動してきたカクレクマノミがアラビアハタゴイソギンチャクを独占していましたが、あとから来たハマクマノミもアラビアハタゴイソギンチャクに入りたくて近い距離からじーっとカクレクマノミのようすを注視していました。
次第にイソギンチャクに近づいていき、カクレクマノミに威嚇をし始めました。互いに威嚇をしながらしばらくけん制し合っていましたが、最終的にはアラビアハタゴイソギンチャクの左側にハマクマノミが、右側にカクレクマノミが入り落ち着きました。互いに視界には入らない絶妙な距離感で生活をしています。ハマクマノミはアラビアハタゴイソギンチャクにすっぽりと入っていて、なんだかふかふかのお布団に包まれているようで、とても気持ちよさそうに見えます。

またサンゴ礫の中にはゴールドスペックジョーがひょっこり顔を出しています。

みなさんは何匹見つけられるでしょうか。大きな口でサンゴ礫をくわえて一生懸命お家を作っています。小さい顔がひょっこり出ているので泳いでいる魚だけでなく、水底のサンゴ礫の中もじっくり観察してみてください。

その隣の水槽は、以前カクレクマノミを展示していましたが、現在はチンアナゴやキンメモドキを展示しています。
チンアナゴ・ニシキアナゴ・シンジュアナゴたちはまだ新しい水槽に慣れてないのか少ししか顔を出していないこともありますが、給餌のときにはにょきにょきっと体をめいっぱい伸ばしてご飯を食べています。

さらに隣の水槽はたくさんのサンゴを展示しています。水流にゆらゆら揺れているウミアザミやライトの光に光るホソエダタバネサンゴなどこれまでの2つの水槽とはちょっと違った展示となっています。
みなさんに楽しんでもらえるような展示を目指しつつ、生き物たちの活き活きした姿を見てもらえるように工夫していきます。

あ、最後にもう1点!
現在タッチプールは休止していますが、「期間限定タッチプール~〇〇を触って観察!!~」がなぎさの体験学習館で開催されています。ここではオオグソクムシに触ることができます。なかなか触ることのできない生物なのでぜひタッチしてみてください。深海で生活をしているオオグソクムシなので、水槽の水は深海と同じ環境にするためにとても冷たくなっています。そんなところも楽しめるポイントかなと思います。

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