すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、 2月 6日にオタリアの「マミ」が永眠いたしました。

突然のお知らせでみなさまを驚かせてしまったかと思います。
「マミ」の老後に備えて、元気なうちに！ とさまざまなことに取り組んでいるところだったので、私自身もこんなに早くお別れのときが来てしまうとは想像していませんでした。

「マミ」は新江ノ島水族館の前、旧・江の島水族館時代から活躍してきた大ベテランのオタリアです。推定年齢は27歳で“えのすい”のアシカたちの中では最年長でした。

そんな「マミ」と私が初めてコンビを組んだのが 4年前。
入社して初めてのアシカパートナーが「マミ」でした。

コンビを組む前はお部屋の前を通っても無反応だった「マミ」が、私を見つけるとプールから勢いよく出てきてくれるようになったことが、とてもうれしかったのを覚えています。

ショーやイベント中、どたばたしている新人トリーター浦﨑の横で、どんなアクシデントがあっても、どっしりと構えてくれている「マミ」に何度助けてもらったかわかりません。
新人トリーターの教育係的な存在でもあった「マミ」には私だけではなく、これまでにも数々のトリーターがお世話になっています。本当に頼りになる存在でした。

メイン担当になってからは、「マミ」の老後が少しでも快適になるようにと考えてきました。眼が見えなくなったときに備えて、合図の出し方を声や身体にタッチするものに変えたり、健康状態を把握するための検査の練習をしたり。
中でも、足腰が弱くなったときに備えて練習していた台車での移動。
お散歩イベントで大活躍、どのアシカたちよりも遠くのお客さまに会いにいくことができました。

イルカショースタジアムがクローズしてからも、工事の合間にイルカプール前まで
移動して、よくのんびりと日向ぼっこをしていました。
そのようすをみなさまにお届けできず、とても残念です。

「マミ」の27年間のうち、たった数年かもしれませんが、一緒に過ごした時間は私にとってかけがえのない大切な時間です。
たくさんのことを学ばせてもらい、「マミ」と一緒だからこその経験をさせてもらいました。本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
「マミ」が教えてくれたことを忘れずに、これからも動物たちに向き合っていきます。

そして本日より、カワウソ～木漏れ日のオアシス～の横に献花台が設置されています。
急なお知らせだったのにもかかわらず、お花やお手紙などを贈っていただきました。この場を借りてお礼申しあげます。
これまで「マミ」を応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。