2024年02月17日
トリーター:加登岡

イソギンチャク争奪戦

休館日に太平洋の暖かい海の水槽が展示変更しました。
2月 1日の堀内トリーターの日誌 でも紹介されていますが、担当した水槽をさらに紹介します。

私が担当したのはカクレクマノミがいる水槽です。
アラビアハタゴイソギンチャクをカクレクマノミとハナクマノミとで奪い合いをしていたのですが、その後日談です。

大きなアラビアハタゴイソギンチャクの奪い合いを緩和するために、イソギンチャクの展示を増やしました。
クマノミの仲間が共生するシライトイソギンチャクとサンゴイソギンチャクです。さらにクマノミの仲間の種類も増やしてみました。
ハナビラクマノミとセジロクマノミです。現在計 3種のイソギンチャクと 4種のクマノミの仲間が暮らしています。

イソギンチャクも数を増やしたので、分散するかなと期待していたら、まさかのハマクマノミとセジロクマノミ、ハナビラクマノミでアラビアハタゴイソギンチャクの争奪戦になってしまいました。
よっぽどアラビアハタゴイソギンチャクが良いようです。それぞれが視界に入らない位置に陣取る事でなんとかバランスを保っています。ハマクマノミに限っては、イソギンチャクに埋もれることで見えないようになっています。

カクレクマノミは争奪戦から撤退し、他のイソギンチャクを陣取りました。
ハナビラクマノミもいずれは繁殖をペアで水槽に入りましたが、大きい個体はアラビアハタゴイソギンチャクに小さい個体はシライトイソギンチャクに入っています。

時折、大きい方もシライトイソギンチャクの方に来てくれますが、ちゃんと一緒になってくれるか怪しい日々が続きます。

そして、見逃して欲しくないのが、下の方にいるゴールドスペックジョーフィッシュです。
どうしてもカクレクマノミに注目してしまいますが、カクレクマノミを見ているあなたを、ゴールドスペックジョーフィッシュが実は覗いています。

大きな眼でこっちのようすをキョロキョロ伺っていますので、ぜひ見逃さないように!

太平洋

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