2024年02月26日
トリーター:石川

まだまだ寒い日がつづいていますが、少しずつ春を感じることが増えてきた気がします。

“えのすい”のフンボルトペンギンたちの行動にも春の気配を感じます。

5歳の「ナイス」は最近卵を産みそうな行動が顕著です。フンボルトペンギンは 3歳から 5歳くらいで性成熟してくるといわれており、最近の「ナイス」は性成熟している雌のフンボルトペンギンによく見られる、卵を産みやすそうな場所を探す行動をよくしているのです。しかし「ナイス」は、外観は既におとなですが、行動がまだ子どもっぽく、これまでに産卵はしたことはありません。
これからの「ナイス」、要注目です。

黄色のタグが「ナイス」黄色のタグが「ナイス」

続いては「ユキ」です。
最近の「ユキ」ですが、なんとあの「テン」と一緒にいることが多いのです。特に閉館して就寝タイムに一緒にいることがよく観察されています。
「ユキ」はまだ 3歳なので、まだまだはっきりしたことはわかりませんが、どちらにせよどの雌ペンギンともくっつかなかった「テン」へ根気よく近寄っていく姿を見ていると、やきもきしてしまいます。

「テン、こんなに積極的に来てくれているなんてチャンスなんだよー」
「一緒にディスプレイしてみたら?」

いつもそんな風に声をかけているのですが、本人は人に向かって「かまって、かまって」の一方通行で、人よりペンギンへ向き合ってほしい親心は伝わっていないようです。

左「テン」、右「ユキ」左「テン」、右「ユキ」

「ユキ」、めげずに「テン」をかまってあげてね。
2羽の行方も要注目です。

「ナイス」にも、「テン」と「ユキ」にも春が来るといいですね。

ペンギン・アザラシ

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