今年に入り、密かにカピバラの「ヒナタ」の新しい散歩トレーニングをはじめているんです。昼間に散歩をしていたときは誘導に応じてくれたところを褒めて野菜を与えていましたが、今回の試みは野菜を使わずにやっています。というのも、「野菜ももらえるから一緒に散歩をする」のではなくで、「トリーターと一緒に散歩するのが楽しいから散歩をする」というようになってほしいんです。日中に「ヒナタ」の飼育エリアに入るほとんどの場合は野菜を持って入ります。すると「ヒナタ」の頭の中には
日中のトリーター = 野菜を持っている ⇒ 野菜をくれる
という認識になってしまうので、野菜とトリーターが結びついてしまっているんです。なのでこの結びつきを解くために、夕方の小屋に入ってもらう時間に散歩のトレーニングをすることにしました。
この夕方の時間はカピバラたちに小屋に入ってもらう時間で、一日のなかでトリーターと接する最後の時間になります。通常ですと、掃除後に小屋の中に寝藁を敷いて、トイレ用の容器と飲み水用の容器、そして牧草と小屋に入ったときに野菜を与えるのみです。基本的にはトレーニングをして野菜をあげるシチュエーションはありません。
「ヒナタ」はこの時間になるといつも小屋のまわりををうろつきはじめ、寝藁を敷き終わると小屋のなかで真っ先に待機しています。言うなればoffモードの準備です。このタイミングでトレーニングをはじめるので、トレーニング当初は小屋から全く出てくれませんでした。小屋から出たとしても、すぐに小屋に戻ってしまい、offモードに。
何回も続けて行くうちに散歩用のハーネスを着用してくれるように。だんだんoffモードに入るまでの時間が伸びてきました。
先日はハーネスを付けて飼育エリア内を歩き回るまでできるようになったのですが、2、3分を超えるとoffモードに突入し小屋に帰っていってしまいました。
まだそんなに長い時間のトレーニングはしていないので、今後は長めトレーニング、というか夕方に遊ぶ時間をもうけて、いつしかお客さまのいる側に出て散歩ができるように進めていきます。