今年のお正月の深海Ⅰでは、下記のようにグッピーを展示しました。
『深海Ⅰでは多くの生物にとっては有毒である硫化水素や、メタンなどを利用する細菌と共生している「化学合成生物」の「サガミハオリムシ」や「ゴエモンコシオリエビ」等のすむ「化学合成生態系」をご紹介しています。難しそうな解説もあるかと思いますが、まずは水草の繁茂した「光合成生態系」水槽にて、お日さまの下できらめくような魚体の「レッドドラゴングッピー」をご堪能ください!』
[2024/01/01_レッドドラゴングッピー展示中!]
そして、ご紹介をした個体を一年ほど枕元の小さな水槽(水量約20ℓ)で飼育体験してみようと、水草レイアウトはしばらく止めることにしました。
「グッピーに始まり、グッピーに終わる。」といわれる趣味を、ちょっとだけかじってみたかったのです。
案の定、ただ飼うのは簡単でしたが、ちょっと手をかけるとその結果が良くも悪くも現れるので、そういった意味の面白さにはまってしまう方も多いのかなと思いました。
また、これから楽しくグッピーを飼育されたい方に、何かアドバイス出来ればと思い、小さな水槽でも親子一緒に泳がせていられる簡単な方法は無いかと試してみました。
しばらくペアで飼育していれば、やがて雌がこどもを産むようになります。産まれたては親に食べられやすいのですが、そうはされまいとこどもも逃げます。もしゃもしゃした藻類(ウィローモス、カワリゼニゴケ、リシア等々)を入れておけばこどもの隠れ家になるのですが、小さな水槽内でいきなり親に襲われそうになったこどもたちは、もしゃもしゃの藻類を通り抜けて、もっと安心できる場所まで泳ごうとしてしまいます。しかし、この行動が命取りとなって、透明なガラス面に突き当たり右往左往している間に、追い詰められてしまうのです。
そこで、小さな飼育水槽ではガラス面に接するようにして、四隅に藻類を配置したところ、こどもが親から逃げられる率が高くなりました。
(藻類の量は?などご自身で探って行くのが趣味の醍醐味だと思いますよ。)
あとは、出来るだけ魚のお腹を満たしてあげることです。私も会社員ですので、朝起きた時、帰宅した時、寝る少し前の主に 3回の餌やりでしたが、粉餌が水草の上に少しかかって残るように、お弁当分として多めに与えていました。それにしても最近市販の配合餌料は栄養、消化、分解などに長けていて、飼育環境の維持が容易になったように思えます。しばらく換水もせずに、コケだらけでお見苦しいのですが、これでも飼えているところをお伝えしたくて、恥を顧みずアップしました!
特に注目に値するポイントはどこだと思いますか?
それは胸鰭(むなびれ)にあります!!
ドラゴン系の品種は胸鰭(むなびれ)が大きく発達する「ダンボ」という特徴を備えています(もちろんあの「ダンボ」のイメージからの通称です)が、この胸鰭(むなびれ)は大抵は黒っぽい単色に染まってしまうのです。しかし、写真をよくご覧いただきますと、胸鰭(むなびれ)にも尾鰭(おびれ)と同じような模様が入っているではありませんか!
過去に偶然はあったかも知れませんが、これって未だ誰にも真似出来ていない凄い技術なのです!!
それではみなさま、良いお年をお迎えください!
また「巳」年にちなんだ「キングコブラグッピー」をお楽しみにしてくださいね!