2024年12月23日
トリーター:村井

観察しやすくするために

みなさんこんにちは。
新人トリーターの村井です。
夏場はウェットスーツを着て水槽に入る機会が少なかったのですが、寒くなってきた最近、少しずつ水槽に入ることが増えてきました。まだ比較的水温の高い水槽にしか入っていませんがじわじわ冷えてきます。寒いです。
数日前は展示レイアウトを変更するためにアオリイカの水槽に入りました。

こんな感じで作業しました!
(通りすがりのFトリーターが撮ってくれました!)
作業中はイカが怪我をしないように他の水槽に移動しています。タコは泳ぎ回って怪我をする心配がないのでそのまま水槽で待機しています。
実際に水槽に入ってみると想像していたより狭く感じました。

では、何をしていたのかといいますと、水槽の底に砂を足していました。
この水槽に入っているイイダコですが、砂に潜ったり貝に隠れてしまったりと見つけるのが少し難しかったんです。なので水槽の底を少し上げてイイダコが目立つようにしてみました!
簡単そうに見えますが(簡単だろうと思っていましたが)全然簡単ではありませんでした…
まず、単に砂を厚くするだけでは砂の中の水の通りが悪くなり、底の方に溜まった水が腐ってしまう可能性があります。そのため、高さを出したいところには砂の下にレンガを入れます。

ぴったりきれいに配置しないと隙間にどんどん砂が入ってしまうため、隙間が無いように敷き詰めていきます。
その上に砂を被せて…

良い感じにイイダコが入っている貝と石を配置したら完成です!

すこし水の濁りが落ち着いてから避難していたイカを水槽に戻して作業は終了です。
真ん中の貝の中にいるイイダコが良く見えますね。

翌朝ようすを見てみると…

おかしいですね。
真ん中にいたイイダコがいなくなっています。
どうやらお気に召さなかったようで貝ごと引っ越してしまいました。今回、砂を足すのと同時に、水槽の手前にある魚名版の後ろに隠れてしまわないよう石も追加したのですが、イイダコの方が一枚上手でした。

上から見たようす上から見たようす

石をどかして満足そうにしてました…
砂に潜っているようすも観察してもらいたいのですが、なかなかうまくいきませんね。砂に潜っている個体がよくいるのはアカヒトデの魚名版の後ろです!
少しのぞき込んで探してみてくださいね。

相模湾ゾーン

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