みなさま、あけましておめでとうございます!!
毎年恒例ですが、元日は出勤すると初日の出参りに臨んだ帰りの大勢の人と片瀬江ノ島駅ですれ違います。
朝から大変賑やかな通勤路で、晴れやかな表情の人もいれば眠たそうな顔の人もいました。
みなさま思い思いのお正月を迎えていることでしょう。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今年の干支は巳(み)、ヘビですね。
「巳(身)を立てる」から転じて金運や商売繁盛、富をもたらす干支とされているそうです。
また、ヘビは脱皮を繰り返すことから復活と再生の象徴としても縁起の良い生き物とされています。
干支のヘビについてのお話はきのうの吉田トリーターの日誌でも紹介されていましたのでここではサラッとこのくらいで。
上で書いた話は爬虫類のヘビを指しているかと思います。
ですが爬虫類ではなく魚類にも、ニョロっとした細長い体をした魚で○○ヘビと名がつくものもいます。
そうです、ウミヘビです。
ウミヘビと一口に言っても爬虫類のウミヘビと魚類のウミヘビがいますが、“えのすい”にいるのは魚類のウミヘビです。
ウミヘビの写真を撮影しようと水槽に潜ったら、ちょうど2種類のウミヘビが並んで顔を出していたので「これはレアな瞬間!」と早速カメラを向けました。
どちらもくりっとした目と大きな口をもっていますが、こうやって比べてみると頭の形が全く異なることがよくわかります。
細くとんがったダイナンウミヘビに対してホタテウミヘビは丸っこい頭をしています。
写真のホタテウミヘビは頭に砂がのっかっていますね笑
普段はこんな感じで頭だけを砂から出して生活しています。
たまーにホタテウミヘビは体が砂から出ていることがあり、タイミングが合えばにょろっとした黒くて長い胴体が観察できると思います。
これらウミヘビ以外にも、ヘビのようなにょろっとした形の魚が暮らしているので紹介します!
それは、、、ウツボです!!!
ウツボはウミヘビと違って胸びれがないので、よりにょろ~っとしたヘビのような細長い見た目をしているように見えるかもしれません。
まずはアミウツボです!
普段は岩の下に隠れていることが多くあまり目立たないウツボですが、こんなにかわいらしい顔をしています。
こちらも全身を見られた方はとってもラッキーです。
ウミヘビたちと同じ水槽で暮らしていますので探してみてくださいね。
ウミヘビたちが暮らす砂地になっている潮だまり(タイドプール)から少し進むと、今度は別の種類のウツボが観察できます。
湾曲したあごが特徴の干支展示のエース、トラウツボです。
寅年の「トラ」はもちろん、卯年は「ウサギ」の耳のように見える鼻管、辰年は英名のDragon Moray(ドラゴンモレイ)、そして巳年は「ヘビ」のようなにょろっとした体でウツボ類全般を紹介しています。
(そういえば先月25日まで開催していたクリスマスの展示でも角のような鼻管をトナカイに見立てて活躍していましたね。)
トラウツボに注目してもらえる機会がたくさんあってうれしい限りです。
サビウツボとミゾレウツボはこの岩の隙間を好んで休んでいることが多いのですが、どちらも相模湾大水槽に 1匹だけしかいない種類なので、引っ込んでいたりお散歩していたりするとこの場所では見られません。
特にサビウツボは岩の隙間に隠れていることが多いので見られた方はなかなかラッキーですよ。
そしてお待ちかね、みんな大好きウツボです。
相模湾大水槽の中では一番数の多い種類ですが、この岩近くの場所にいるのはたいてい 1匹です。
もし岩組周辺にウツボが不在でしたら、順路通りスロープを下った先で相模湾大水槽を正面から見たときに、水槽の底を見てみてください。
たくさんのウツボたちがごろごろと転がっているはずです。
相模湾大水槽ではこんな風にたくさんのヘビみたいな魚たちが暮らしています!
パッと水槽を眺めた時、どうしても中層を泳ぐ魚に目がいきがちですが、せっかくの巳年のお正月ですので、にょろ~っと横たわるウツボやウミヘビたちに注目してみてくださいね。
それでは2025年も“えのすい”でお待ちしております!