あけましておめでとうございます! 新人獣医師の松田です。
年も明けてまだ 2日目ですが、すでにお餅をたくさん食べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。お餅、いろんな味が楽しめておいしいですよね。私はあんこのお餅と、チーズ+海苔+醤油のお餅が特に好きです。
ですが、えのすいでおもちといえば、コツメカワウソの「オモチ」です。
実は私はつい最近まで、「オモチ」にとても警戒されている人間でした。
警戒レベルでいえば、「松田がカワウソの展示近くにいると「オモチ」がごはんを食べなくなる」と担当トリーターの間で噂になるくらいです。人見知りなところのある「オモチ」と特に相性が悪かったのでしょうか…。
そんな状態を打破すべく、カワウソの展示近くに行く頻度を増やしたり、掃除に入らせてもらったり、担当トリーターとのトレーニングに立ち会わせてもらったりと、『「オモチ」と仲良し大作戦』を昨年通して決行しました。
その結果、私がいてもごはんを食べられるように、そしてたまに私の手からもごはんを食べてくれるようになりました! 最初に食べてくれたときは「オモチ」に受け入れてもらえたような気がしてとてもうれしかったです。
そして早速ですが、次のステップ。担当トリーターといっしょに「オモチ」の腕から採血をする練習もしています。まだまだ長い道のりにはなりそうですが、焦らず着実に進めていきます。
獣医師という存在は、生き物たちにとっては決して好印象なものではないと思います。会うたびに、動物たちにとってはよくわからない検査などをしてくるのだから当たり前です。
私たち獣医師の務めは生き物の健康を守ることではありますが、「オモチ」との関係を通して、生き物たちとの信頼関係を築いていくことの大切さを改めて感じました。
今年は、獣医師としての知識や技術を向上させるだけでなく、生き物とのより良い関係をつくっていける一年にしていきたいです。
本年度もえのすいの生き物とトリーター共々、どうぞよろしくお願いいたします!