2025年02月15日
トリーター:櫻井

相模湾大水槽、回遊種ウォッチ

相模湾大水槽を下から眺めていると、底でじっとしていたり、中層や表層を泳いだり、魚たちはさまざまな行動をとっていることがわかります。
今回は、ダイビングショーのアシスト中に表層を回遊している、特にエントリーポイントすれすれを攻めてくるアグレッシブな魚を何種かご紹介します。

先ずはサメの仲間。
サメというと常に泳いでいるイメージがありますので、今回の題材にはぴったりです。




上から1枚目:ドチザメ、2枚目:クロヘリメジロザメ、3枚目:ドタブカになります。

サメは常に泳いでいないと呼吸ができずに死んでしまう、というのは、そういう種もいる、ということで半分正解です。
この3種の中では、クロヘリメジロザメとドタブカが、泳ぐことによって受動的にエラに新鮮な海水を通して呼吸をしている、つまり止まると呼吸ができないタイプのサメになります。
ドチザメは泳いでいることも、底でじっとしていることもあります。泳がないサメは、能動的にエラを動かし、新鮮な海水をえらに通すことができるので、止まっていても大丈夫ということなんですね。
この理屈を応用して一つ豆知識を。魚の人工呼吸は、口にホースなり差し込んで新鮮な海水をじゃーじゃー流します。新鮮な海水には酸素が多く取り込まれているため、強制的にえらを通すことで、泳いでいるのと同じ状態になるのです。
マウス to マウスで、ふーってやってもダメですよ。

どんどん行きましょう。お次はエイ。

左:ホシエイ、右:アカエイ

上の2枚は、ホシエイの中でも「オマンジュウ」と愛称が付いている個体です。陸に登ってきてしまうのでは? というくらい積極的です。というか、半分乗り上がって暴れるので我々はびしょびしょになってしまいます。
「うっわ! や、やめてオマンジュウ」

ツバクロエイというエイもたまに泳いでいます。エントリーポイントに来てほしいものです。

ウツボも泳ぎます。

カイワリ&チダイは回遊ではなく餌をもらえると思って、セットですっ飛んで来ます。

また、こちらの画像に写っているウッカリカサゴも、回遊性ではなく、根魚ですので岩肌でじっとしているタイプです。ここ、エントリーポイントがお気に入りなんです。

最後にツチホゼリ。こちらも休んでいる時と泳いでいる時があります。
さっきまで丸窓でじっとしていたのに、ダイビングショーの時間が始まると泳ぎ始める傾向があります。

今度、種ごとに回遊速度をタイムトライアルしてみますね。

長くなりますが、最後に陸上の生物を。
大好きなカピバラの「ヒナタ」のおしりが最高に良い感じで撮れました。

この日は、どうにも『となりのココロ』が気になって仕方が無かったようです。
となりの「ココロ」も「ヒナタ」を気にしていますね。
ちょっと嫉妬しました。

「おーい、ココロー」

相模湾ゾーン

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