3月 10日の羽田トリーターの日誌 で紹介があったように、感謝を伝えたい生き物を紹介していきますね。
私が紹介するのは、ゴマフアザラシの「ワカ」です。
「ワカ」との出会いは10年前になります。
私が “えのすい” に入社した時に、最初に担当になったのがゴマフアザラシでした。
その当時の「ワカ」は、換毛異常と言って新しい毛が生えていませんでした。
しかも餌である魚は、サンマの胴身の部分の切り身しか食べませんでした。
そこから少しずついろいろなトレーニングをすることによって、さまざまな魚が食べられるようになりました。
またお薬も検討・変更することで新しい毛が生えてきました。
「ワカ」はけっこう神経質な性格でしたが、ちょっとした環境の変化でも落ち着いていられるようになり、この 10年で確実に成長しています。
動物をトレーニングすることは簡単なことではありません。
特に環境の変化に弱い子のトレーニングは、さらに難しくなります。
でも「ワカ」がいろいろなことができるようになると、それは自分のトレーニング力に磨きがかかることにも繋がります。その経験は後輩トリーターの育成指導にも役立ちます。
「ワカ」とのトレーニングで、私はいろいろなことを勉強することができました。
私にはまだ目標があります。それは将来「ワカ」の赤ちゃんが誕生することです。
そう遠くない私の目標も、必ず成功すると信じて日々頑張っています。
「ワカ」、これからもよろしくね!
これからも一緒に、いろいろなことができるようになろうね!