夏はみなさんが海に行く機会が多い季節です。つまり、クラゲに出会う可能性も多い季節となります。そうなると、クラゲに注意しましょうと聞くことも多いことでしょう。ということは、クラゲのことを知る良い機会だと思ってくれたらうれしいです。
人は知らないものを怖がるものです。なら知ったら怖くないですよね。知らずに怖がるのはもっと怖いかと思います。
クラゲは危険の一言で終わらせてはもったいない、美しく不思議なことだらけの魅力的な生き物です。ぜひ、クラゲがどんな生き物か知っていってほしいです。
水族館は、とてもいい場所ですよ。
今、クラゲファンタジーホールの入口の円柱水槽が、アンドンクラゲとハブクラゲの展示になっています。初の立方クラゲ 2種でのお出迎えです。夏を感じます。
ハブクラゲは、沖縄の海からやってきました。アンドンクラゲは目の前の江の島の海からやってきています。江の島の海では、ハブクラゲには出会いませんが、アンドンクラゲにはみなさんも出会います。
水槽で見るとどこにいるかよくわかりますが、海では、この透明な姿はなかなかすぐ気付けないかもしれません。ましてや泳いでいたらわかりません。刺されても存在に気が付かない可能性もあります。ぜひじっくり観察してみてください。
実はおすすめの時間帯がありまして、朝一ですと、ごはんのシラスを食べた直後の姿が見られるかもしれません。胃に入ったシラスが、まるで頭にカチューシャをしているクラゲみたいで面白いです。
クラゲは、体が透け透けなので、何を食べたのか丸見えです。一匹一匹にシラスを渡してあげるのですが、ときたま他の個体のシラスを奪いにくるやつもいます。とりあいっこです。よこせよこせと聞こえてくるかのような引っ張り合いです。
こうならないようなるべく気をつけて給餌をするのですが、すでにシラスを食べた個体がこれから取り込もうとしている個体のシラスを横取りすることがあります。クラゲの給餌は、他の生き物と違ってあまり何か起こるということはないのですが、立方クラゲたちは何だかとても賑やかです。
賑やか繋がりで、ぽこぽこ元気に泳ぐ姿がかわいいキャノンボールジェリー 2種類も現在横並びでクラゲファンタジーホールで展示しています。水色と赤茶色 2種、すてきなセットです。
立方クラゲセット、キャノンボールセット、ぜひ、お楽しみください。