フンボルトペンギンの「ルビー」は、えのすいがフンボルトペンギンの飼育を始めてから61年の中で歴代 1位の長生きペンギンなのです。
現在35歳!
ここ10年は少しずつ目が見えにくくなってきたなぁ・・・
昼寝の時間が伸びたなぁ・・・
と感じることはありましたが、大きく体調を崩すこともなく、元気に過ごしてくれています。
「ルビー」は若いころはオスに積極的にアプローチをするメスだったようですが、うまく番になれず、少し年下のメスの「サニー」と一緒にいます。
「ルビー」の血統の子どもを残してあげることはできませんでしたが、「ルビー」が「サニー」と一緒に、しっかりと育ててくれたペンギンがたくさんいます。
産んでないのに、育てる? となるかと思いますが、「ルビー」も相方の「サニー」もオスと交尾をしなくても、無精卵の卵を産んでいました。
なので、他のペンギンが産んだ有精卵と交換をして、代理親として育ててもらったのです。
実は、「ルビー」自身も代理親に育ててもらった経歴の持ち主です。
「ルビー」が最初に育てたのは、「フク」です。
「フク」には同時に産卵した兄妹がいて、その兄妹を生みの親が育てました。
野生でも極まれに 2羽育てる例はあるようですが、負担は 2倍! なかなうまくいかなことが多いので、1羽ずつ確実に育てるためにとられた方法です。
その後も「サニー」と一緒に「ナイス」「ソラ」「ポピー」と育ててくれました。
卵を温めている時は、湯たんぽを抱いているような寝姿をよく見せてくれました。
子育て中は近づいても爆睡をしていて、全然私たちに気が付いてくれないこともありました(この当時は、こんな気を抜いていて大丈夫かな? と思っていましたが、自分も子育てをしてわかりました。眠いのは仕方がない 笑! むしろもっと寝ていられるようにしてあげればよかった!)
ちなみに「フク」は、顔は生みの親の「ハク」や「ジャンボ」に似ていますが、「ルビー」の必殺技「トリーターの足を噛んでからひねる!」という私たち泣かせの技を受け継いでいます。
そんなところは似なくていいのに・・・ただ、そんな似ているところを見つけた時は、少しうれしかったです。
日本はペンギン大国といわれるほどペンギンが多く生活をしています。
その中で飼育技術も向上し、長生きのペンギンが増えました。
うれしい反面、高齢が故のケアも日々更新していかなくてはいけません。
これからも「ルビー」が元気に過ごせるように頑張ります。
「ルビー」は翼に赤い目印をつけています。
えのすいに遊びに来たときは探してみてください!