現在、えのすいでは世界最大のタコで重さが 30kgにもなるといわれるミズダコを展示しています。約 17kgの展示個体でも、すっごく大きいです。吸盤のくっつく力も強いので腕に絡まれたら外すのが大変です。 30kgなんて個体がいたら多分水中に引き込まれちゃいますね。そのダイナミックさに最初はちょっと怖さを感じていたものの、ご飯をもらいにこっちに来たり、頑張って吸盤の脱皮をしていたりするのを見ると、おのずと好きになっていくものですね。きょうはそんなミズダコを見ていて気付いたことを共有していきます。
まずは通常時のミズダコの画像をご覧ください。
こんな感じです。今回共有したいのはミズダコの行動で、特に目の部分になります。共有したい瞬間も撮影できたので、見てください。
これを見てどんな状態だかすぐにわかる方はいるでしょうか。私は思わず「わ~そんなこともできるの?」と独り言を言ってしまいました。
周囲の明るさによって瞳孔の大きさが変化することは知っていたのですが、人間のまぶたのように完全に隠すことができるのは知りませんでした。
確かに眼は急所なので守る能力があるに越したことはありません。この行動が外敵から身を守るためなのかまぶしかっただけなのか、真意はミズダコにしかわかりません。ただ、ここはミズダコ専用水槽で外敵はいないから眼の掃除の意味もあるのかな…わからない。
ミズダコは寿命が最大で 5年といわれ、一生に一度の産卵を終えたら寿命を迎えるというダイナミックなライフサイクルを持つ生物です。他の水中生物にはない特徴を多く持っていたり、人間に似た動きをすることからずっと見ていても飽きないミズダコ、ぜひ間近でご覧ください。