2025年08月28日
トリーター:小形

10年目にして新たな挑戦

堂々としているフリだけは得意な小形です。
何かというとイルカショー!
少し久しぶりのトリーター日誌なので、私の近況報告をさせてください。

昨年からイルカの担当にも入るようになり、春の大型連休にイルカショー「Wave ~君の波になりたい~」にデビューさせていただきました。

主にフンボルトペンギンを担当して約 10年。
ここにきてイルカも担当することになるとは驚きです。

初めはイルカを担当しているトリーターの後ろで手をたたき、ショーを盛り上げる「クラップ」という配役。言い方は悪いですが、ただ手をたたいているだけに見えていました正直! ですがいざやってみるとものすごぉぉぉぉぉぉぉく難しい! 何が難しいって、まずクラップ役はショーの途中から登場しますが、そこから最後までほぼずっと手をたたき続けます。 腕がパンパンになりますが笑顔でショーを盛り上げなければいけません。 そして何より難しいのは、お客さまにも手をたたいてもらうこと。 どうやったら自分と一緒に手をたたきたくなるようなクラップができるのか、たくさん考えて練習しました。
簡単に見えて本当に奥が深かったです。
今度「Wave」を見るときはぜひ後ろのクラッパーに注目していただきたいです!

そしてクラップが慣れてきたところで、今度はイルカを実際に担当しながらショーに出るというステップです。 私の担当は「ミレニー」。えのすいのバンドウイルカたちの中でもエース的な存在とのこと。 ショーの後半は「ミレニー」の得意なジャンプの見せ場がたくさんあるので、そこで私が大コケするわけにはいきません。 初めのうちはショーの途中まで担当し、後半から先輩トリーターに交代する、といった流れでショーの雰囲気に慣れていきました。

その中で少しずつ私が担当する場面を増やしていき、ついに先日!
ショーの最初から最後まで1人で「ミレニー」と一緒に出ることができました!!

実際にショーに出てみると、動物たちは予測不可能なさまざまな動きをすることも多いので、声をかけあって連携を取っている先輩トリーターたちに圧巻されます。 客席側からショーを見ていると、音などで全く気が付きませんでしたが、ステージ上ではみんなが声を出して連携を取っています。 初めはクラップをしながらそんな先輩たちの背中を眺め、私にはできないかも。。と思っていました。 後半のイルカたちのジャンプが続くシーンでは、順番が決まっていなく、今サインに応えてくれそうなイルカからどんどんジャンプを見せていきます。 ですがイルカたちはジャンプのタイミングが重なると接触してけがをしてしまう可能性があるため、他のイルカとタイミングがかぶらないようにサインを出す必要があります。
また、サインに応じてくれそうな表情に見えるのにサインを出すと、あれ! 行かない! なんてこともよくあります。 そんなときは他のイルカが瞬時に代わりにジャンプを飛んでくれたり、自分が代わりのジャンプを出すことも。

あとはさまざまなポジションや役割が決まっていたりするので、ショー中は本気の頭フル回転です。 正直まだ余裕もなく、毎回不安と緊張とで吐きそうになっています。
でも堂々としているフリだけは昔から得意な私です。

ただ一つ隠せていないのは、声です。
たべたいむ~ペンギン~ で話すトーンよりもだいぶ声が上ずっています。
自分でもしゃべりながら声が変だぁぁぁぁと思っています。

見ている側からしたらそんなことどうでも良いかもしれませんが、声のトーン1つでお客さまへの届きやすさは格段に変わります。 きっとそのうち普通のトーンで話せるようになると思うので、よくイルカショーを見に来てくださるお客さまは温かく見守っていただけるとうれしいです。

やってみると本当に難しく奥が深いのは、イルカだけでなく魚類含め全ての担当に言えることだと思います。 でも初めてイルカと対面して給餌したときや、サインに応じてくれたときは、自分がこの仕事に就いた当初の新鮮な気持ちと喜びを何年ぶりかに感じた瞬間でした。 楽しくてしょうがない、本当に今そんな気持ちです。

いつかペンギンたちとイルカが一緒にショーに出ることができたら、、
なんて夢を勝手に思い描いている小形でした。

Wave ~きみの波になりたい~

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