みなさんこんにちは! 暑い日が続いていますね。
私は毎日の通勤で、すでに汗をかいてしまうので、日中は脱水にならないようしっかり水分補給をして過ごしています。もう少し暑い日々が続きますが、体調管理に気を付けて、元気よく乗り越えていきましょう!
きょうは少し前に見つけたカピバラ「ココロ」の謎についてご紹介します!
以前から何度か、「ココロ」の飼育担当のトリーターに、「ココロ」の展示エリアに謎の白っぽい便のような尿のような見た目をしているものがあると聞いていました。実際にそれをトリーターから受け取ったこともありますが、その時はすでに乾燥していてゴムのような触り心地のものになっていました。
これなんだろう。外から入ってきたものなのか、はたまた病気の兆候なのか。
そんなある日、ついにカピバラ「ココロ」の展示エリアに謎の白い塊が落ちているのを発見しました! まだ乾燥しておらず新鮮なようです!
どれだかわかりますか?
オレンジで囲ったところにあるものです!
これなんでしょうか。
実際にこの謎の白い物質が何かを突き止めるため、サンプリングし細胞や菌を調べる染色をおこなって顕微鏡で調べてみました。
すると...
このニョロニョロは何だと思いますか!? 気づいた方もいらっしゃるかもしれません。
先体と呼ばれる頭部をもち、尾部には鞭毛(べんもう)があります。そうです。これはまぎれもない精子です!
謎が解けて一安心しました。トリーターにも報告し一件落着。
カピバラの繁殖生理についてはまだまだ謎が多いです。ある文献では、カピバラは一年中繁殖することが可能で、特に雨季に繁殖行動が多くなる傾向があるとのことでした。
確かにこの白い塊が見られるようになったのは梅雨の時期。関係があるのかもしれません。
今回のトリーター日誌ではカピバラの精子の発見についてお話ししました。
また何か日々の中で発見があった際はトリーター日誌でご紹介します。