みなさん、こんにちは!
えのすいトリーターの花上です。
真夏の相模湾鯨類調査も無事に終了しました!!
7月の調査が台風により中止となってしまったので、その分も含めて 8月、9月と立て続けに調査を実施しましたが、本当に暑くて大変でした… (特に 8月)。
調査の詳細については浦﨑トリーター、伊藤トリーターが書いてくれている フィールド調査 を見ていただけるとうれしいです!
今回は立て続けにあった調査で感じたことを書いてみます。
タイトルにもしていますが、海でのイルカ・クジラの見え方についてです。
先に調査日の海況をお伝えしておくと、8月はこれまでの調査を含めて一番凪でした!
波が一切なく、雲が海面に反射して鏡になっている… 一年を通しても数日あるかないかくらいの絶好の機会でした。
一方の 5月、9月はというと、決して悪い海況ではなかったですが、8月と比べるとやや風波がある状態で、海面はざわついていました。
鯨類を探す・見つけるという点において、海況はとても大事なポイントです。
まずは 5月・8月それぞれで撮影したハナゴンドウの写真をご覧ください。
写真はどちらも船首で撮影しており、条件は変わりません。
そして 8月のハナゴンドウの方がずっと遠くにいるのですが、それでもはっきりと姿が見えます。
一方の 5月はうねり(大きな波)があるためか、ハナゴンドウの手前の海面が少し盛り上がってしまい、少々見づらくなってしまっています。 他の海面もざわついているため、見づらいですよね。
この海況でさらに遠い位置に鯨類がいた場合、写真撮影はおろか、見逃してしまう可能性も高いと思います。
これが海でイルカ・クジラを見つける難しさです。
その日、その海によって、同じイルカ・クジラでも見え方が全然違うのです。
その中で写真を撮影し、種類を見極めていく(種同定)ことは本当に難しい…。
もっともっと目を養っていかなくてはなりません。
次の調査は 11月になります!!
また続報をお楽しみに!!