2025年08月25日

相模湾鯨類調査

  • 期間:2025年8月25日(月)
  • 場所:相模湾
  • 目的:相模湾に来遊する鯨類種特定に関する調査研究
  • 担当:花上・浦﨑・伊藤


相模湾での鯨類目視調査に行ってきました! 当初は7月上旬に予定していた調査でしたが、台風の影響で延期、さらに予備日も中止となり、7月は実施できませんでした。

前回5月の調査から、海がどのように変化しているのか、今回はどんな鯨類に出会えるか、期待を膨らませつつ、いざ出港。

当日の天気は晴れ。 波もほとんどなく、凪の海。
「これなら鯨類がいればすぐ見つかりそう!」と、思ったのも束の間。

いつも見えている江の島や伊豆大島がはっきりと見えません。
海況は凪ていてとても良かったのですが、視界はもやの影響でやや悪めでした。 この日のように、気温・水温ともに高いと、高温の海水からたくさんの水蒸気が発生し、それが空気中に溶け込むことで「もや」となるそうです。 ちなみに前回の調査時の半分程度の距離しか確認できませんでした。 波がない分、近くの鯨類を探すには好条件ですが、遠方の個体を見つけるにはかなり気を付けて探さなければなりません。

ちなみに今回の航路はこちら。



今回も近日中の鯨類目撃情報をもとに航路を決定しました!↓

【目撃情報】
7月上旬:真鶴沖にてイワシクジラ
調査前日(8月24日):平塚沖にて種不明鯨類

この2つの情報をもとに、前回よりもやや沖を中心に通り、大島方面へ。その後、大島を周回し、東側の水深が深い海域で大型鯨類を狙うという作戦でした。

しかし航路の折り返し地点を通過しても鯨類の姿は見つからず。大島の東沖で一瞬、鯨類発見か!? となる瞬間がありましたが、双眼鏡による遠方かつ一瞬の出来事だったため、残念ながら鯨類種までは確認することができませんでした。

大島周回後は片瀬漁港に向けて戻る予定ではありましたが、「このまま終わらせるわけにはいかない!」と、最後は前日に目撃情報があった平塚沖方面へ針路を変更。

この判断が功を奏したのか、しばらくして水面に背びれを発見!!
出会ったのは8頭程のハナゴンドウの群れ。 まだ全体的に体の白い模様が少なく、若い個体が多い群れだったようです。

5月の調査で出会った群れは速いペースで移動していましたが、今回の群れはゆったりとした動き。 しばらく観察することができ、しっかり写真にも収めることができました!
5月の調査以降、カメラの腕を磨いている最中の伊藤・浦﨑も必死にシャッターを切りますが、逆光の中の撮影の難しさを痛感、、、、まだまだ修行が必要です。

新たな鯨類種を発見することはできませんでしたが、5月、8月の調査で続けてハナゴンドウを発見することができました! 春から夏にかけて確認できたので、この先の秋・冬の調査でも発見することができれば、「相模湾では一年中見られる種」といえるかもしれません!

次回以降の調査にも期待が高まります!

ちなみに今回の調査では多くの魚類も確認できました。
トビウオやシイラ、大型のサメ、マンタ、キハダマグロなど!

サメの背びれと尾びれサメの背びれと尾びれ

鯨類はもちろんですが、相模湾の季節によっての移り変わりも引き続き追っていきたいと思います!
それでは次回の調査結果も良い報告ができるようまた準備を進めていきます!
みなさまお楽しみに!

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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