2026年01月26日
トリーター:堀内

えのすいの休館日

2026年 1月 19日から 25日までえのすいは休館日でした。例年より長い期間の休館日となり、休館日中は館内の設備の点検や普段できないような大きな作業が目白押しで、普段とは違った忙しい毎日となりました。
こちらはクラゲファンタジーホールのようすです。
大きな水槽の内側壁面の塗装とプロジェクターの点検をおこなっています。いつも水槽内にいる生き物たちはこの期間はバックヤードにお引越しです。


これから水槽のお掃除が始まるので生物を移動して水槽の水を抜いたところです。


こちらでは、水槽の展示替えをおこなっています。トリーターが水槽内に入り、擬岩やサンゴの配置換えとお掃除をおこなっているところです。小さな水槽なのでタンクなどは背負わずトリーターの息が続く限り潜り続け、それを何度も繰り返します。


皇室ご一家の生物学ご研究のようすです。こちらも大がかりな作業がおこなわれました。


イルカショースタジアムに向かうオーシャンデッキのリニューアル工事をおこなっています。ネットが無いととても明るく感じます。


ウミガメの浜辺もネットの張り替えをおこなっています。ネットの張り替え中、備品がプールに落ちないようにブルーシートを張ってからの作業となります。


こちらはフンボルトペンギンの眼科検査をおこなっているところです。

眼科専門の動物病院の先生に診てもらい、白内障や目の疾患などを診察してもらいました。私も先生に教えてもらいながらスリットランプ検査をやらせてもらいました。普段見ている目をよりくっきりはっきり見ることができ、貴重な経験をさせてもらいました。

光を当てたり、カメラのような機械で目を撮影したり、ペンギンたちにも協力してもらいながら検査をおこなっていきます。ペンギンも高齢になると白内障になりやすく、毎年眼科検診をおこないそれぞれの個体の目のようすを確認します。
眼科検診の次の日は、ペンギンプールの大掃除です。

この時ペンギンたちは、隣のアザラシプールとバックヤードへお引越しです。いつもと違う環境に若干そわそわしていたようですがしっかりご飯は食べていたようです。


こちらはアカウミガメの「サニー」の心電図と心臓のエコーをおこなっているところです。
休館日は普段なかなかできない検査も時間をかけてじっくりとおこなうことができます。ウミガメたちは視界を遮るとあまり動かなくなるので顔にタオルをかぶせて検査をおこないます。アカウミガメの「サニー」も検査中じっとしていてくれたのでスムーズに検査をおこなうことができました。

相模湾大水槽では潜水訓練がおこなわれていました。


普段潜っている水槽でも、何かトラブルが起きた際に落ち着いて対応できるように、日々訓練をしています。魚類担当だけでなく、海獣類を担当しているトリーターも潜水訓練に参加します。この日、花上トリーターと永江トリーターは初めて潜る相模湾大水槽にとても興奮していたようすで、真剣に訓練をおこないながらも魚たちとの潜水をとても楽しんでいました。訓練終了後にはウツボやマツカサウオと楽しそうにふれあっていました。

花上トリーターとマツカサウオ

永江トリーターとウツボ

普段できないような大きな作業予定がびっしりの休館日となりました。休館日明けの館内にどのような変化があるか、楽しみに館内を見てもらえたらと思います。

話は変わりますが、水族館では生き物たちの生と死に直面します。私が以前担当していたカマイルカの「クロス」が 2025年 11月 22日に亡くなりました。これまでの楽しかったことやトレーニングに苦戦しことなど、たくさんの思い出がよみがえります。
命を扱う仕事をしていく上では覚悟しなければいけないことも多くありますが、何度経験しても毎回とても悲しい気持ちになります。
しかし、下を向いてばかりはいられません。水族館には多くの生き物たちが生きているので、えのすいにいる生き物たちが健康で元気で暮らせるようにさらに努力をしていかなければいけません。
私の立場では、トレーナーとしての動物を観察する目線と医療従事者としての知識をさらに高めること。
動物たちのためにさらに頑張ろう!と思っています。
今年もいろんなことが待っているので、みんなと連携して医療チームもブラッシュアップしていきます!

ありがとうクロス

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