メデューサ
ギリシャ神話に登場する、ゴルゴン三姉妹の末っ子。元は美しい女神であったが、女神アテナの怒りを買い、頭髪が蛇の怪物に変えられた。その姿は大変恐ろしく、見た者は恐怖で体が硬直し石化するほど。意外にもペガサスは海の神ポセイドンとの子どもである。英雄ペルセウスに首を切られて絶命する。
多くのクラゲ類はその生活史の中で、遊泳浮遊して有性生殖をおこなうステージと、固着して分裂で増える無性生殖をおこなうステージがあります。後者は「ポリプ」と呼ばれ、イメージとしては小さなイソギンチャクのような姿をしています。
一方、前者はいわばクラゲの成体で、みなさんが想像するいわゆる「クラゲ」です。波にたゆたい、長い触手を伸ばすあの姿です。このステージを「メデューサ」と呼びます。毒のある多数の触手をギリシャ神話のメデューサに重ね合わせたのでしょう。
現在、新江ノ島水族館ではえのすい特別企画展「くらべてみようサンゴとわたし」と題してサンゴをクローズアップしております。
サンゴは骨格を持った、一見動物に見えないものも多い一群です。一方、クラゲはというと「クラゲの骨無し」というお話もあるように、骨格はありません。しかし、クラゲとサンゴは関係が深いのです。
クラゲとサンゴ、そしてイソギンチャクはいずれも触手を持ち、そこに刺胞細胞という毒針を備えている動物たちで、刺胞動物というグループに分類されることはみなさんもご存じかと思います。
ではちょっと見方を変えた共通点というか、関わり合いはご存じでしょうか。神話の観点からのお話です。
直接クラゲが関わることではないのですが、当のメデューサが関わっています。ペルセウスに退治されたメデューサですが、その首から落ちた血液からサンゴが生じたとされているのです(一方でサソリ等の毒虫も生じたとされています)。昔の人々はどのような考えでメデューサの血からサンゴを連想したのでしょう。えのすいにお越しいただいた際には、サンゴを見ながらちょっと考えてみてはいかがでしょうか。
エダミドリイシ