2026年02月03日
トリーター:園山

「くらべてみよう サンゴとわたし」12:サンゴのチャートのタネあかし

えのすい特別企画展「 くらべてみようサンゴとわたし 」は3月8日まで開催しています。
残りおよそ1か月! まだご覧になられていない方はぜひいらしてください!

来られた方であればすでに体験していただいたと思いますが、今回の展示には「自分がどのタイプのサンゴなのかチャート診断してみよう!」 というコーナーがあります。
自分と同じタイプのサンゴを見つけることで、よりそのサンゴに対して興味関心を持ちやすくするというねらいがありますが、、、 果たして効果のほどはどうでしたでしょうか。

その診断チャートがこちら

実はこれ、実際のサンゴの生態などを、私たち人間に置き換えたものです。
トリーターがサンゴをフローチャートで分け、企画チームがそれを基に書き換えています。
えのすいeco環境水槽の横にはタネあかしとしてサンゴ目線でのフローチャートが掲示してあります。

今回はこの解説をしていきますね。

1, ポリプが大きいか、小さいか
サンゴには、口や触手などがあるポリプと呼ばれるものが、1つもしくは複数集まってできています。 ポリプの大きさや形は種によりさまざまで、数ミリの種もいれば数十センチある種もいます。

2, 穏やかな海にいるかどうか
サンゴと一言で言っても、その生息している環境は多様です。 浅く明るい暖かい海にいる種もいれば、深海にすむ種もいます。 基本的には潮通しが良いところに生息していることが多いですが、中には泥が堆積するようなところに生息している種もいます。

3, 硬い骨格があるか、ないか
サンゴ = 硬いイメージがある方もいるかもしれません。 実際宝石に使用されているサンゴは非常に硬いです。 ただ、中には膨らんだり縮んだりする種もおり、そのような種類は骨格ではなく、小さな骨片が体にちりばめられています。

4, 岩にくっついているか、ついていないか
これも、サンゴ = 動かないもののイメージがある方が多いかもしれませんね。 確かに多くのサンゴの仲間は岩などの固着し、その場を動きません。 もう少し細かく言うと、卵から生まれてプラヌラ幼生という遊泳する時期があるのですが、その後岩などに着底し、その場から離れられなくなります。 しかし、全てのサンゴがそうではなく、成長した後、その岩から離れて砂の上で生活する種類も知られています。

5, 性転換することがあるか、ないか
サンゴが性転換! 私も初めて知ったときにはびっくりしました。 性転換とはオスからメスに、メスからオスに性別が変わることです。 サンゴの仲間にはオス、メス、雌雄同体(オスとメスが一緒になっている)、それに加えて性転換が知られています。 多様性が高いですね。

6, 卵ではなくプラヌラ幼生を放出し繁殖する
先ほどもプラヌラ幼生の話が少し出しましたが、テレビなどでサンゴの産卵を見たことのある方も多いのではないでしょうか。 あれは厳密には卵と精子が一緒になったカプセルで、「バンドル」と呼ばれます。 バンドルの中には、数個から数十個の卵があり、それが水面に上がったときにばらばらになり、周囲の卵と精子が受精します。 そのまま波に流されながら成長し、プラヌラ幼生に成長します。 この繁殖方法だと、数多くの受精卵を遠くに流すことができるので分布域を広げやすくなります。 もう一つの繁殖方法がプラヌラ幼生の放出で、これはポリプの中で卵からプラヌラ幼生まで育てて体外へ出します。 最初からプラヌラなので、着底できる場所があればすぐに着底できます。 繁殖戦略の違いですね。

7, 体全体が伸縮する
骨格を持たないサンゴの中には、海水を吸い込み、体を大きく膨らませたり縮めたりすることでガス交換をおこなっています。 種にもよりますが、伸びているときと縮んでいるときはでまるで同じ生き物とは思えない位の違いがあります。

一言にサンゴと言っても、さまざまなサンゴがいるのが分かりますね。 みなさんと同じタイプのサンゴは何だったでしょうか。 ぜひえのすいで直接ご覧になってください!

また、2月 15日まで なぎさの体験学習館にて、「 ちょっぴりワークショップ サンゴマグネット♡♡ 」も開催中です。
こちらもぜひ体験してみてください。

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