2026年02月17日
トリーター:笠川

幼生育成 2025 ~ 幼生 → 稚クラゲ~

2025年 11月より始まった コトクラゲの幼生育成 は、3か月が経過しました。
だいぶ数が減りました。 約 20分の1になってしまいました。
クラゲサイエンスでは、幼生の展示を継続していますが、バックヤードでは、無事、6個体がハート型の稚クラゲになり、元気に成長を続けています。
幼生の頃にはあった櫛板もなくなり、しっかりと底生生活へと移行しています。
ただ、だいぶ大きさの違いや成長の差があります。 現にまだ幼生の状態のものもいるくらいです。 おそらく栄養状態の差だと思われます。 給餌量や密度など、やはり複数個体飼育していると差は出てきてしまいます。
少し不思議なのが、あまり大きくなっていないのに先に稚クラゲになった個体も数個体いました。 でも、その後うまく成長していません。
クラゲは骨がない生き物なので、ぐっと大きくなったと思ったら、ぐっと小さくなることもあります。 特に、コトクラゲも含まれる有櫛動物の仲間はとても体が軟弱です。 幼生となれば、なおさらです。 朝来たら、溶けてしまっていることもあります。
餌の調整も大切ですが、残餌回収や換水のタイミングがより重要になります。
餌にまみれた状態で長い時間いることがよくありません。 ただ、餌が少な過ぎても大きくなりません。 良い感じで大きくなっていると思ったら、一気に減ってしまったこともありました。 ちょっとしたことなのかもしれないのですが、そのちょっとしたことがとても大きく影響します。
幼生から稚クラゲと大きな壁はひとつ越えましたが、まだまだこれからも気が抜けません。 ぐんぐんと大きくなってもらいたいものです。

残念なことに、2024年の繁殖個体は、1年にいくかいかないかのところで調子を崩してしまいました。 野生個体とともに展示していて、しばらくは良かったのですが、おそらく流れの良い場所をとられてしまったのが大きな要因のような気がします。
底生で、何かにくっついて生活をしているのですが、流れも気にしなければいけないポイントのようです。 一歩進んで二歩下がるみたいなことが多いですが、その下がった一歩も決して無駄な一歩ではないと思うので、きちんと積み重ねていこうと思います。
2025年の育った稚クラゲはもう少し大きくなったら展示に出す予定です。

ハート型の稚クラゲになりました!

お花のつぼみのようです。ウサ耳目指して大きくな~れ!


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