2026年11月08日
トリーター:大内

カメバンダリートレーニング

ハズバンダリートレーニングとは?
ハズバンダリートレーニングとは、動物に協力してもらいながら、人も動物も安全に健康管理をおこなうためのトレーニングの総称です。

海生哺乳類をはじめ、現在では動物園でも取り組みが広がっており、トラなどの猛獣も麻酔を使わずに採血ができるようになるなど、動物への負担を減らし、より適切な飼育管理をおこなうために注目されています。また、トレーニングそのものが動物への良い刺激となり、エンリッチメントの役割も果たしています。

えのすいでは、イルカやオットセイなどの海獣類に取り入れているトレーニングですが、ウミガメたちにも導入し始めました。正確には、以前から採血トレーニングをおこなっていたため再開という形になりますが、今回は新たなトレーニングにも挑戦しています。

それが、ウミガメ用の担架に慣れてもらうトレーニングです。
特にアオウミガメは、展示水槽内に落ちてきたビニールなどを餌と間違えて食べてしまうことがあります。その場合、異物を取り出すための処置が必要になることがあり、バックヤードへ移動しなければなりません。その際に使用するのが、今回のトレーニングにも使っている担架です。

ウミガメは海獣類に比べると警戒心が強くないように見えますが、担架をバックヤードへの移動のたびに使用していると、個体によっては警戒して近寄らなくなってしまうことがあります。
そこで、担架に対する警戒心を和らげ、いざというときに落ち着いて移動できるよう、トレーニングを始めました。
やり方はとても簡単。担架を水槽に敷いて、その上で餌をあげるだけです。
始めたばかりの頃は、「ルル」や「ティダ」などの小さな個体は警戒して近寄ってきませんでした(ほかの大きな個体は気にせず寄ってきていました)。しかし、回数を重ねるうちに少しずつ担架に近寄るようになり、先日は「ルル」を軽く包めるところまで進歩しました!

今後は、いろいろな個体が落ち着いて担架に包まれるようになることが目標です。
もし水槽に担架が広げられているのを見かけたら、ウミガメたちのハズバンダリートレーニング、「カメバンダリートレーニング」をしているんだな、と思ってください!

ウミガメの浜辺

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