2008年01月10日

江の島 源春丸江の島!侮りがたし!!

  • 期間:2008年1月10日
  • 場所:江の島 2か所(水深 60m・水深 70m)に仕掛けた刺し網の揚網
  • 目的:ハナガサクラゲ、テヅルモヅル類の入手
  • 担当:足立


いつもお世話になっている江の島の漁師さんで、源春丸の源さんという人がいます。
現在クラゲファンタジーホールに展示中のハナガサクラゲは、全て源さんに採っていただいたものです。
今回、源春丸さんの刺し網の網揚げに同行させていただきました。


江の島漁港出港 朝7時
<結 果>
 主な獲物
 ・ヒラメ( 30~ 40cm)10個体ほど
 ・ホウボウ( 25~ 30cm)2個体
 ・アンコウのなかま( 30~ 40cm)1個体

 その他の獲物
 ・シビレエイ 多数
 ・フサカサゴ?(約 20cm)→ 2個体持ち帰り 
 ・ボウシュウボラ(ホラガイのなかま) 多数
 ・ケスジヤドカリとヤドカリイソギンチャク 多数
 ・ヤドカリのなかま → 3個体持ち帰り
 ・カイメンのなかま(高さ約 30cm) 1個体持ち帰り
 ・カイメン類さまざま
 ・トゲザオウニ → 5個体ほどのうち 1個体持ち帰り
 ・ウミシダさまざま多数 → 20個体ほど持ち帰り
  など

「ハナガサクラゲ、いませんでしたねー?」
「おう、どうしたんだろうな」
「テズルモズルもいなかったですねー」
「おう、俺はよかったけどよー。あれ 1個(網から)外すのに 30分かかるからよー。」
「えっ?そんなにかかるんですか!うわ~、いつもありがとうございます~!」
「そうだよ、大変なんだからなー」

と、いうわけで、目的としていたものは 1つも採れなかったわけですが、結果に記したような面白い生物がたくさん見られました。

でも、水族館的に面白いと思うものは、概して、漁師さんにとっては邪魔なもの=ゴミなので、油断していると、ブチブチちぎられたり、木槌で叩かれたりして捨てられてしまいます。
「あっ、ちょっと」と思いますが、同時に、ここは漁業の現場なのだということを、リアルに実感できます。
網を仕掛ける場所によって、かかってくるものも違うそうです。

「ありがとうございました。また乗せてください。」
「おう、あしたから時化るから、またな」


下船時刻 : 正午
改めて、地元の海についてもっとよく知りたいと思いました。

江の島。侮りがたし。

朝日を浴びて出港朝日を浴びて出港

操業中の旗操業中の旗

網揚げ作業をする源さん網揚げ作業をする源さん

きれい!ウミシダいっぱい!きれい!ウミシダいっぱい!

クラゲファンタジーホール

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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