きょうも引き続き潜航です。きょうの潜航は 500mと 1000mの2つ。特筆すべきは 500mです。
鯨の骨を持つハイパーの周りに、1匹のサメが現れました。当館でも展示したことのあるツノザメです。
あれよあれよという間に数がどんどん増えてきます。どうやら、鯨骨の周りに残っている血肉の臭いに誘われてきたようです。
ハイパーが水底に鯨骨を設置し終えると、待ちかねたサメたちは肉にかぶりついて、体を高速でローリング!
ぐりぐり高速回転!
往年のゴ○ラ海獣「メガ○」をほうふつとさせるその動きにしばらく魅入られてしまいました。サメたちにとってはまれに見るごちそうだったのでしょう。
今回一緒に調査に参加した葛西臨海水族園の方たちと「飼育下でもサメのあんな動きを展示できたらいいですね~」と話してました。
確かに普段おとなしい飼育下の個体でも、ふっとした餌の刺激で迫力ある動きをし出すことがあります。
当館では以前、タカアシガニが脱皮して美味しい香り?をさせた時、普段はじっと動かないナヌカザメが大ハッスルしてカニを平らげてしまったことがありました。
こうした生き物たちの迫力ある「きらめき」というか、生の動きを将来の水族館などでうまく再現できたらいいな、と思った次第です。
[きょうの写真]
ハイパーが設置した鯨骨の周りに集まるツノザメ
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-12 「なつしま/ハイパードルフィン」による沖縄トラフ 深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。